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昨日のお話の続きです。

三輪車事件から3年くらい経った頃のことでした。
小学生だった人間せんせいは、越境通学をしていましたので、
お友達は、あまり家には遊びにきてはくれませんでした。
ある日、やっと遠いところ、友達が遊びに来てくれて、有頂天になって遊びました。

そろそろ帰ると言う友達を、もうちょっと、もうちょっとと引き止め、
薄暗くなってやっと、バス停まで送っていく決心がつきました。

人間せんせいは、友達と連れ立っておしゃべりしながら歩き、
弟はその後ろからチョコチョコついてきました。

横断歩道を渡りきった頃、後ろで急ブレーキの音がしました。
友達が振り向いて言いました。
「弟さん、ひかれちゃったよ。」

人間せんせいは、血だらけの弟を想像し、こわくなりました。
とても振り向けずに、固まったまま友達に聞きました。

『ねぇ、血が出てる?』
「う~ん、わかんない。見てごらん。」と、友達は言いましたが、怖くて振り向けません。

「あ、寝てたのが、起きた・・・。」と、友達が言った時、
弟が、血だらけのままゾンビのように起き上がったのかと想像し、
更に怖くなって逃げ出したくなりました。

近くにいた大人たちが、
「坊や、大丈夫?」
「どこか、痛いところ、ない?」
次々に声をかけています。
人間せんせいは、手で顔を隠したまま振り向き、指の間からそぉっと目をあけて弟を見ました。

弟は、呆然として座り込んでいましたが、ゾンビにはなっていませんでした。
血も出ていませんでした。

『なぁんだ!』と、思わず安堵の声が出ました。
そばにいた大人たちと弟が、一斉に鋭い視線を投げつけました。

だって、本当に怖かったんだもん。

この事件では、当の弟だけでなく、近所の人たちまで、
人間せんせいのことを極悪姉だとののしりました。

さすがに、家に通報が入り母が駆けつけました。
彼は念のため病院へ運ばれましたが、幸い怪我も何もなく、
しかし、当の弟も人間せんせいも運転手さんからのお見舞いのお菓子に大喜びでした。

大人の知らないところで、子どもは何をやらかすかわかりません。
いい時代でのんびりしていたのではなく、
やっぱり、どこか注意が足りない姉であったでしょう。
緊張感も罪悪感も、親に心配かけた感も全くなく、
この姉弟は、更に数年後、また命に関わる事件を起こすのでした・・・


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2010.07.06 


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