前回のレスキュー話はやや自虐気味にも書きましたが、
本当に、彼ら、猫たちは生きることに必死ですから、
人の手など借りずに自分で自分の身の始末をできる限りします。

人間せんせいが、猫ではなく、違う生き物と暮らしていても、
それらの命たちを前に、やっぱり同じことを感じたことでしょう。
今、人間せんせいの生活には命がけの場面などないので、
偉いなぁと彼らに感服するのです。


サイトの過去記事にも、もう星に還ったシュヴァルツの
勇気あふれる生還が記録されていました。

2003年の夏のことでした。


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人間せんせいのうちのねこ隊は、全部で4つ。 
茶色いのがマイクとねこせんせい、 
シールポイントのがフラン、 
黒ねこがシュヴァルツといいます。 


 
おばあちゃんは、ドアや窓を開け放しておくのが好きです。 
人間せんせいが勝手にねこを次々ともらってきて、 
しかも、外へ出さないで一緒に住み始めたとき、 
おばあちゃんは何にも言わないで受け入れてくれましたが、 
いちいち窓やドアを閉めなければならないことは、 
きっと、生活が不便だっただろうと思います。 
 
おばあちゃんはしょっちゅう閉め忘れて、ねこ隊はしょっちゅう脱走しました。 
二人で、それ~っ!と走りましたが、 
ねこは追いかけてつかまるわけもなく、1時間もすれば帰ってきましたから、 
積極的には外へ出すことはしたくないけれど、 
ねこ隊にとっては、たまにはラッキ~♪なのかな、と思っていました。 
 
ある夏の日のこと、おばあちゃんが血相を変えて部屋に入ってきて、 
「シュヴァが私のベランダから隣りの屋根に飛び移った!」と言いました。 
 
見に行くと、シュヴァは、お隣りの屋根に行ったはいいけれど、 
夏の日の屋根は熱くて肉球が焼けそうだったし、 
地面に降りたくても高くて降りられないし、のようで、 
困ってにゃーにゃー泣いていました。 
 
ベランダからお隣りの屋根へ、おそろしく細長~い板が渡してありました。 
おばあちゃんが、シュヴァを何とか戻そうとしてくれたのです。 
「ほら、シュヴァ、これを渡りな・・・。」 
んんにゃぁぁ~~!! 
 
何に使うこともないだろうに、この家にこんな細長い板があったことも、 
人間せんせいは不思議でしたが、 
こんな細い幅の、しかも、ベランダと屋根には段差があって、 
とても急な勾配にしか渡せない板の上を、 
いくらねこでも、うまい具合にとっとこ渡ったりはしないだろうと思い、 
『板はかえって邪魔かもしれないよ。』と、はずしてもらいました。 
 
案の定、シュヴァはベランダの、ほんの15センチくらいの柵の間めがけて、 
無事にお隣りからぴょぉ~~んと、飛び移ったのでした。 

2メートル半くらいを軽々と飛んでしまうことも驚きでしたが、 
15センチくらいの幅に、正確に自分の身体を入れるというのは、 
もっとびっくりしました。 
 
シュヴァは舌を出してはぁはぁしていたので、 
熱中症になるのではないかと、人間せんせいは彼を冷やそうとしましたが、 
彼は逃げるばかりでパニックになっていました。 
 
振り向けば、おばあちゃんがなにやらぶつぶつ言っていました。 
「すごいもんだねぇ。さすがにシュヴァは黒人だね。運動神経が違うよ。」 
 
黒人・・・・! 
シュヴァは黒ねこだよ~~っ。 
 

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そして、人もまた。。。

あの大地震の日も、それ以後も必死で生きる姿が連日伝わってきます。
災害で苦しむ方々を目にしてこんなことを感じるのは不謹慎極まりないですが、
人の力をまた、再認識した、というか。
人もまた、偉いなぁ。

猫のレスキューひとつできない人間せんせいは、
では、自分のできることを。

寄付をしたり署名をしたり、
でも、それが実際に動いているのかは残念ながらまだ確認ができてはいません。
実際に動き始めるにはまだまだ時間がかかるということでしょう。


というわけで、今回はピンポイントで。
実際のレスキューには結局何の役には立たなかった人間せんせい、
にゃんこ・ザ・プロジェクト」に参加です。

 

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2011.06.11 


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