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本日のお話は、ホラ~になります。
心のやさし過ぎる方、心臓の弱い方は、
ここまでで戻るボタンを押したほうが賢明だと思われます。         

実は、これまで隠してきましたが、
人間せんせいの左の薬指のさきっぽは欠けています。
小学4年生にしてヤクザの道に入り、
生まれつきのおっちょこちょいでそそうをし、指を詰める羽目となったのです。

うそです。
包丁で切り落としてしまいました。
えぇ~~~!!

これはほんとう。

ちょっとおおげさ、かな。

ある秋の日、なぜだか両親と弟は留守で、家には兄と人間せんせいだけでした。
兄はピアノを弾いていて、
兄思いの人間せんせいは、梨をむいてあげようとしました。

梨は、思っていたより芯が硬く、力を入れて半分に切ったところ、
梨はごろんとまな板からシンクに落ちて、指のさきっぽも一緒に飛んでいました。

正確にいうと、さきっぽの右側がちょっと欠けているだけです。
指の先は、まぁるくカーブを描いていますが、
薬指の頂点から右側は、すとんと斜めになっているわけです。

びっくりしました。
だって、シンクに指のさきっぽが落ちているのです。
「わぁぁぁあああ~~!!」
わけのわからない声を発したと思います。
自分のピアノに自分で酔いしれている兄は、気がつきません。

血がどんどん流れています。
困って、輪ゴムを取り出し、薬指にぐるぐる巻きました。
指が白くなって、血は止まりました。

少し落ち着いてから、兄を呼び、兄は何事かとやってきました。
「指が落ちた・・・。」
シンクの中のさきっぽを指差して言いました。

兄は、落ちたさきっぽを拾って、
「なんだ、皮じゃん。」と言いました。
皮だって、厚く切り落とせば痛いです。
いや、肉だって少しはついているかもしれません。
「落ちた、落ちたんだもん! 血がとまらないよ・・・。」

兄は、輪ゴムの指を見て、
「えらい、えらい。そうやっていればそのうち止まるよ。」
と、平然と言い、またピアノに向かってしまいました。
痛いのに、薬もつけてくれません。
落ちたのに、くっつけようともしてくれません。

落ちたさきっぽは、また、シンクに捨てられ、水と一緒に流れてしまいました。
私の指のさきっぽ・・・・。
流れ流れて、東京湾まで行ってしまうのでしょうか。

そして、兄は、背中を向けたまま言いました。
「でもさ、輪ゴムをしたままでいると、今度は、指の根元からもげるよ。」

げぇ~~!!

輪ゴムを取れば、また血が出ます。
はずしたりつけたり、指を心臓より高く上げたり、疲れておろしたり、
そんなことを繰り返していたら、いつの間にか血は止まりました。

帰ってきた母に真っ先に指を見せて告げました。
母はびっくりしましたが、
横で兄が「皮、皮。」と言うので、それ以上同情はしてくれませんでした。
父にも見せました。
「今度は元気なのが生えてくるぞ。」と、わけのわからないことを言いました。

何も生えてはきませんでした。
兄の言うように、ちょっと厚めに皮を切ったのでしょう。
人に見せても、
「まぁ、そう言われればね・・・。」という程度ですが、
でも、落ちたところを見ている人間せんせいにとっては、確かに欠けているように見えます。

ときどき、東京湾に埋まっているさきっぽのことを思い出します。


se028-s.jpg

   痛かったんだね。
   撫で撫でしてあげるね。

kuronekoline.gif

2010.02.22 


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