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高校受験に作文があるため、中3の子達は塾でも作文練習をしていました。
たいていは、出題者側の喜ぶ結論がすぐわかりそうな、
「公共マナーについて」「夢について」「読書離れについて」などなど、
面白くも何ともない題材なのですが、
先日、どこかの県での過去出題に、
「もし山小屋に1ヶ月滞在するとしたら、その生活を豊かにするために、
 ひとつ、何を持っていきますか?ただし、テレビとラジオは除きます。」というのがありました。
昨今の子供事情を考慮して、PCと携帯も除外すると付け足しました。
持っていく物について、その理由と使い道、
それがどう豊かな生活をもたらすのかという内容を表現する作文だと思います。

試験間近だったので、10分で220字以内と制限を設け、
子供達が書く間、さて、私だったら何を持っていくだろうかとちらっと考えました。

やっぱり百科事典でしょう!
いや、もっと直接的に、デジカメがいいかな?
スケッチブックかな?
双眼鏡や虫眼鏡、顕微鏡でもおもしろいかも♪
なんて、10分間、他のプリントの採点もさぼって空想しました。

さて、子供が書いてきた、山小屋に持って行くものとは・・・?

毛布、できるだけたくさんの食料、水、ナイフ、マッチ、ライター、薬・・・

寒さをよけ、体力を温存してはじめて1ヶ月を乗り切れる、
食料や水がなくちゃ始まらない、
食事を作るにも修理するにも、採集するにも、身を守るにもナイフは欠かせない、
火を起こすものがあれば、暖を取れる、灯りにもなる、食事を作れる、身を守れる、
慣れない生活に体調の不調があるかもしれない・・・

複数の子達がこれらのものを持っていくと書き、その理由も殆ど同じものでした。
この7つ以外の持ち物はありませんでした。

人間せんせいは、身の安全や食料などは当然確保されているという前提で、
虫眼鏡なんて想ったのでしたが、
今の子達は、危機管理ができているというわけでしょうか?

災害が来たらどうサバイバルする・・?
なんていうTV特集が浸透しているのかもしれません。
彼らが生き残って、人間せんせいが虫眼鏡を片手に死ぬことは間違いありません。

が、しかし、難しいですが受験作文は採点もしなければならず、
そして、彼らの書いてきたものに、残念ながらいい点数はあげられませんでした。

「生活を豊かにする」ということの捉え方は人それぞれでしょう。
上記7つだって、確かに豊かにはできます。
が、みんな、それが必要だ、これに役立つと書くばかりで、
「豊か」ということを自分はこう捉えているということが見えてきませんでした。

サバイバルができそうなことは喜ばしいのですが、
そしてそれは、生きていく上ではもしかして一番大事なことかもしれませんが、
生活を楽しむ余裕がないのか、想像をする力がないのか、
現実的な15歳、ちょっと残念な気もしました。

彼らの入試は、秒読みに入ります。
どの子もが、とびきりの笑顔で春を迎えられますように。
彼らが、何をどう豊かなのだと考えるかは別にしても、
この先の日々が、未来へ続いていくことは間違いないのだから。

catlife-19.jpg

kuronekoline.gif

2010.02.15 


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