全く、火の始末も戸締りもしないくせに、
「遅いぞ。」なんて、玄関で文句を言うんだから~~、と、
出掛けにはぷんぷんした人間せんせいでしたが、
そしてそれは、この旅行前のことばかりではなく、
いや、きっと、人間せんせいだけではなく殆どの女性が、
家庭生活の管理を対等に分担して欲しいといつも思っているに違いありません。

先輩の世代なら、そういう発想すら難しいような物差しで、
生きざるを得なかったのでしょう。
また、後輩達の世代では、男女の対等化が更に進んでいるのかもしれません。

でも、本当はね、人間せんせいも気がついているのです。
人間せんせいの世代は、ちょうど古い物差しと新しい物差しの狭間で、
都合のよいところは「女性である」ことを甘受している部分もあるのだと。

人間せんせいは自由業ですが、これが組織の中にいれば、
本当の対等とは、かなり厳しいものになるはずです。
家庭があるから仕方なく自由業を選んでいるのか、といえば、
そうだとも胸を張っては言えません。
家事負担がなければもっともっと自由に仕事ができるとも思いますが、
人生における仕事の責任を、
男性と同じ重さで引き受けるつもりがあるのかといえば、
その選択をするには不安な部分もあります。

勿論、今している仕事での責任は引き受けているつもりです。
ただ、仕事量として、男性の比較にはならないだろうと思うのです。
「あんたの一人くらい私が食わせてやれるわっ!」と、
啖呵を切った人間せんせいですが、
じゃぁ、昇進や成功や認知、それに伴ううるおい、果ては保険やら年金やら、
長いスパンで考えて100%言い切れるかといえば、
やはり、夫が仕事を持って長い間家族を支えるというのは、
頭が下がることなんだと素直に思うわけです。

今の社会で女性が対等に認められるかという、
個人ではどうにもならない不自由さも当然ありますが、
それでも、100%の啖呵が切れないのは、
単に社会のせいだけにできない自分自身のずるさも感じています。

些細なことですが、今回の旅行でも、ふと気が付けば
旅行バッグも重くて大きいのは、人間家族が当たり前のように持ちます。
車が来れば、すっとこちらの身体を歩道側に引き寄せかばってくれます。
うんざりする長いドライブも、当たり前にハンドルを握り、
ちょっとそこまでの買い物にも車を出し、重い袋は進んで持ち、
「なんで俺達ばっかり!?」なんて文句ひとつ言いません。
きっと暴漢が出たならえいっとやっつけてくれるでしょう。
そして、これらをしてもらえなかった場合には、
また小言や嫌味、文句のひとつも言われるのでしょう。

男はつらいね。

このメンバーの時にはジョセフィーヌが、
手続きや交渉ごとからお財布の管理まで、何でもやってくれますが、
2人での旅行では、人間家族が全部やります。
普段はお小遣いさえ管理できなくて、前借りをしたりするくせに、
お財布の管理も見事にやってのけ、予算をうまく残したりもし、
よっぽど赤ん坊だと思っているのかどうか、人間せんせいは何もせず、
英語のせんせいなのに、英語すら使わずに済んでしまいます。

できるくせに、わかっているくせに、普段は甘えているだけなのよね。
そして、そうわかっているくせに、
こちらも彼に甘えて「手がかかる」なんて言ってしまうのよね。

本当に夫婦というのは不思議な関係。
なんでこの人と一緒に生きているのだろう。
なんでこういう風に生きているのだろう。
恋人のときなら、もっと彼はしゃきっとするのだろうし、
人間せんせいだって、もっとゆったりと抱え込んであげられるのでしょう。
ずうずうしくも、恥ずかしげもなく、甘え合ってしまえる、
そして、それを口をとんがらせながらも、いつの間にか許してしまえる、
なんて愚かでおかしくて、でも素敵な関係♪

ところで、きょうは人間せんせいの結婚記念日であります。
ドレスを着て舞い上がってるんるんした日から早20年以上。

これからもきっと、同じような日々が続き、
時にはぷぅ~っと膨れ、時にはそれをおもしろがって、
「私達、おかしいね。」といつまでも顔を見合わせてぷっと吹き出せる、
そんな風に暮らせたら楽しいね♪



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2004.11.02 


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