サーフィンやジェットスキーは水面の散歩、 
ダイビングやシュノーケリングは海中の散歩、 
そして、パラセイリングやハングライダーは空中の散歩。 
 
パラセイリングというのは、 
パラシュートを背負い、ボートで牽引してもらって空に舞い上がり、 
数百メートルの高さから遊覧を楽しむ遊びです。 
いわば、凧揚げの凧、状態です。




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ほんとか嘘か、100フィートと言っていましたから、 
およそ300メートル、東京タワーのてっぺんにぶら下がるようなものです。 
 
ぞぞぞ~~~~。 
やっぱり人間家族が拒否したのは正解かもしれない・・・・。 
 
まず受付をしたら、背格好に合わせたハーネスをつけてもらいます。 
それがぶら下がったときに座るぶらんこの板の代わりをするものです。 
なんだかお相撲さんのまわしみたい・・・。 
こんなので信用できるのかなぁ。 
これがぶちっと切れたら一巻の終わり・・・! 


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いや、いや、やっとその気になった人間家族にそんなことを言ってはだめ。 
知らん顔、知らん顔。 
 
このまわしのまま、ボートの縁に足を投げ出して座り、 
まわしの先に付いているフックをパラシュートにつなげます。 
そのまま、用意、どんっ、とも言わないうちに、 
身体が浮き上がったと思ったら、あれよあれよという間にロープが伸びて、 
みるみるうちにボートは小さくなり、空へ投げ出されていました。 
 
どんどん、どんどん、高くなって、 
どんどん、どんどん、ボートが点になって、 
わぁ~~、こんなに高いところでふわりふわりしてる~~!! 
私たち、空を飛んでいるんだね♪ 
 
ぶらぶらさせた足の下は真っ青な海、 
頭を持ち上げると、これまた真っ青な空、 
顔をぐるりと見回せば、大地の緑と土色、 
それらが眼下一面に広がり、まさしく鳥の目線。 
 
鳥たちの気持ちはこんな? 
凧の気持ちはこんな? 
ほら、水平線は弧を描いているよ。 
地球ってやっぱり丸いんだね。 
そして、空の上は静かだね。 
地上の人間が出している音は、なんて騒々しいのだろうね。 
 
急にがくんと少し揺れて、きゃぁ~、と小さく叫んだら、 
もうロープがぎゅるぎゅるとたぐり寄せられていました。 
およそ7.8分の遊覧飛行はあっという間でした。 
もう少し鳥になっていたかったな・・・・。 
 
ボートに戻って、人間家族は兄夫婦の前で、 
「やぁ~、最高だねっ!」と親指を立てましたが、 
ハーネスを持つ彼の手に、がちがちに力が入っていたことや、 
触れた肩先がわずかにぶるぶるしていたことは、 
心優しい人間せんせいはバラしたりはしませんでした。 
 


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2003.11.04 


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