朝から飛行機でサイパン島に渡り、
ゴルフにしろ、ビーチにしろ、ショッピングにしろ、
そこで一日を過ごし、また飛行機でテニアン島に帰ってくる・・・、
サイパン島にももちろんホテルはいっぱいあるのに、
なんでこんなツアーになったかというと、テニアン島のこのホテルにはカジノがあるのです。
おじさんたちは、飛行機代を毎日往復支払っても、ここに戻ってきて、
夜な夜なカジノにふけるわけです。

さて、昼にはゴルフを満喫し、夜にはカジノができるとあっては、
父がひとりでもうきうきとツアーに参加するはずです。
人間せんせいは、じゃんけんでさえも負けるので賭け事はしませんが、
食事の後、父がブラックジャックをするのを隣りで少し見ていました。

さすがに世界中のカジノに出入りした人のことはあります。
勝つ波をつかまえて、どんどん強気で張っていき、
チップはおもしろいように山になって行きます。
人間せんせいは所詮小物でしかなく、
小口で儲けたら、そのままもうやめればいいのに、と思ってしまいます。
ディーラーが負け続け、違う人と交代しました。
次のディーラーはとても強く、最初のうち按配をうかがっている父は、
おとなしく引くものの、やっぱり負けるようになってきました。

そうなると、どきどきしてもうそばで見ていられません。
『先に部屋に帰っているね。』
父を残して部屋に戻り、本を読んでいるうちに寝てしまいました。

ところが、その晩・・・!


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2003.03.21 


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