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子供のころ、父が夜中に帰ってきて、
「おい、起きろ。あのな、きょうな、こうで、こうで、こんなことがあって・・。」
と寝ている子供たちの前で大きな声でわいわいやるのが、嫌で嫌でたまりませんでした。
女の子はだんだんに父親を毛嫌いするようになる時期もあるようですが、
人間せんせいもそうでした。

酔っ払った姿、見るのも嫌。
偉そうな態度、側に行きたくない。
おならをし、げっぷをし、歯をしぃしぃやって、おぉ~嫌だ。
車が止まり「ご苦労さん。明日またよろしく。」と運転手さんに言うだみ声が聞こえると、
父が帰ってきた合図です。
そうするとなるべく顔をあわせないように、そそくさと自分の部屋に上がってしまいました。

親がかけてくれている愛情がこの上なくうざったく、
世の中を一生懸命に生きている姿がかっこ悪い、などと好き勝手に批判し、
ただのわがままで甘ったれでしかなかった自分が、
父や母に感謝をし、たまらなく愛しいと思えるようになったのは、いつからでしょうか。

さてさて、本を読みながらいつのまにか寝てしまった人間せんせいですが、
夜中の1時に父が部屋に帰ってきて、「おいっ、起きろ。」と始まったときに、
一瞬子供のころに戻った錯覚をし、次になんだか泣きたくなりました。
別の家に住んでいる今では、こうやって旅行を共にしなければもう聞けない台詞でした。

カジノでは飲み物を片手にゲームをすることができるので、
父はブランデーをちびちびやりながら遊んだのでしょう、もう、できあがっていました。
そして、ポケットから出したチップは、1925ドルありました。
父が生まれた西暦と同じになったのでやめてきたそうです。
およそ25万円の儲け。

ディーラーにあげたチップも1000ドルくらいあったそうなので、
おやおや、今回も充分おつりが来る、るんるん博打だったようです。

ふぅ~~ん。だからやめられないんだわねぇ。
こりゃぁ、明日、何かねだろうかな。
ご機嫌で戦況を語る酔っ払い親父と、
いい歳をして親のすねをかじろうと目論むしょうもない娘との夜は、
こうして更けていったのでした。





kuronekoline.gif

2003.03.20 


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