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氷河というのは、川が凍ったのではなく、文字通り氷の河です。
高く積もった万年雪が、数十メートルの厚さになると自分の重みで圧縮し氷となり、
上の方は更に積雪が増えてまた厚くなり、
ついに持ちこたえられなくなってずりずりと下方へ流れ出していくものです。

カナダは4回の大きな氷河時代に巨大な氷床が形成され、
氷河として流れ出し、流れていく過程で周囲やその下の岩を削り出し、
このロッキーの山々や谷が作り出されたと言います。

川が凍ったなら想像がつきますが、
氷が流れるということがリアルには思えないでいましたが、
写真を見れば、本当、今にも流れてきそうです。
いや、本当にいまも遅々としてですが流れているのです。 


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山々の肌に見える横の筋は、恐竜が埋まっている地層の筋かと思ったら、
氷河が通った跡なのだそうです。
標高2800メートルくらいが植物生息の限界線で、
その上は岩肌がむき出しになっており、一段と険しさがあります。

カナディアンロッキーツアーのたいていの目玉は、
この地の最大の氷原、コロンビア大氷原から流れ出る、
アサバスカ氷河の観光でしょう。
朝バンフを出て周りの湖を巡り、午後にアサバスカ氷河に到着。
大きな雪上車に乗り換えて氷河の真ん中へ。
人間せんせいの身長が2メートル50センチありますから(うそうそ)
かなり大きなタイヤだということがわかります。


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殆どは凍っている河ですが、
ところどころ氷が薄くなっているところでは、
その下の溶け水の流れを見ることもできます。
それは、青く透き通ったきれいな流れです。
空のボトルを持参して氷河の溶け水汲んで行く人がたくさんいました。
なんでも、若返りの水なのだとか・・・?

昔父が訪れたときにはお酒の規制が甘く、
この溶け水でウィスキーを割って飲んだらとてもおいしかったそうで、
今回もこっそりとウィスキーのミニボトルを持参していましたが、
現在のカナダでは、人の見えるところや公共の場所での飲酒は禁じられており、
お酒の瓶を人の目に触れさせることさえも罰金になるそうで、
父も泣く泣く諦めました。

あちこちに氷の裂け目のクレバスがあるので、
どこまでも自由に歩いていけるというわけではなく、
ポールで区切られた内側を歩きます。
前回行った時よりも区切られた内側が狭くなっていたのは、
地球温暖化の影響で年々氷河が後退し、
安全に歩ける場所が狭くなってきているからでしょう。

何年にはここまで氷河があった、何年の時にはここ、というように、
いくつか以前の氷河の位置が標識に記されていました。
毎年毎年後退しています。
この大きな氷原、氷河でさえこうなのですから、
他の数多くの氷河では消滅したものもあるでしょう。


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暑いも寒いも、生き物としての人間の営みも自然の一部ですから、
現在、こうやって人間が地球環境を壊しつつ自らをも壊しつつあるのも、
かつて地球に君臨した恐竜が絶滅に向かっていったのを、
今、つまり当時からすると未来から見るのと同じで、
それもこれもみんな含めた、母地球の一生の中のひとつなのかもしれません。

気の遠くなるような歳月を経て、
意図したわけでもなく当たり前に形作られたゆえに、
こんなにも美しく壮大で畏れ多く、
人間の作った何ものも敵うわけがないと思い知らされ、
人間は絶滅した恐竜と同じくらいおバカさんなのかどうか、問われている気がします。




2006.06.25 


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