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「せんせいなんか、大嫌いっ!!」

せんせいというのは、子供達に、
イヤなことでも無理にやらせなければならないこともあるので、
鬼のように思われても仕方がない仕事だと思っています。

コミュニケーションの取り方としては、
カウンセラーのそれのごとく、肯定的受容をバックボーンにしつつ、
やはり、指導ということになれば、
子供のすべてを、そのまま受容というわけにはいきません。

ただ、それにはタイミングと強弱が必要で、
大嫌い、と言わせてしまったのは、
その両方に配慮が足りなかったせいでしょう。

通り過ぎていった何百人の子供達の、誰一人として同じ子はいず、
学生時代に学んだことも、昨日までの経験も、
きょうの目の前の子供に、ぴったり適用することはないのです。

私を嫌いだと、内心で思う人がいても全く不思議はないですが、
大人は、面と向かってそんなことを言いませんから、
子供が放つこの新鮮な響きには、やっぱりずきっとします。
「私に気づかせてくれてありがとうね。」なんていうのは、きっと、強がりです。
15歳の子に、せんせいの立場をわかってよ、ということまで期待するのは、
プロとは言えません。

大人が子供に期待する熱と子供が発する熱とに、温度差があり、
笛吹けど、生徒は踊らず、ということはしょっちゅうありますが、
吹いた笛が、子供を踊らせるどころか、泣かせてしまったのは、
私の中にどこか、傲慢さがあったのです。

ごめんね、と思う心と同じ心で、歯を食いしばれ、と思う。
すきんときながら「大嫌いでもいいから、今は手を動かせ。」と言う。
私は、せんせいとして、それでもまた同じ笛を吹きます。
迷いの音色を響かせてしまえば、子供達の踊りが揺れてしまいます。

どの子にも優しく響く音色、なんてない、のかもしれません。
でも、強く吹いたり、弱く吹いたりしながら、
子供達が舞う踊りの中で、せめて、何かを見落とさないように、
この目を誠実に凝らしていく、だけなのです。

睡眠不足や腱鞘炎は、春が来れば解消されていきます。
子供達の晴れやかな顔を見れば、小さく刺さったずきんも、消えていきます。

早く、春が来い・・・

kuronekoline.gif

2010.01.26 


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