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ここのところは、マイクとの別れについて書いています。
やっぱり毎回記しておいた方がいいかなと、また、前書きを書きます。

かなり辛い記事で、読む方々にもしんどい内容になります。
まだ若いねこさんとお暮らしの方、
初めてのねこさんとお暮らしの方にはショックかもしれません。
または、私の行動に感情を害される方もいらっしゃるかもしれません。

でもマイクが、私のマイクが17年生きた、その最期の日々なので、
自分のために、記録として残したいと思い書いています。

更に10日後、2009年、10月4日の日記です。
失明からは1ヶ月が経っていました。


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あれから数日は、相変わらず人間せんせいはマイクを追いかけ回していました。
トイレとお水は何とか自力で歩いていきますが、やっぱりご飯が進みません。
先日まではかつを節には反応していましたが、
嗅覚も利かなくなったようで、ご飯を探せないように見えました。

「ご・は・ん」の声かけは彼は小さい時から理解しているので、
小皿にスープを取り、
『ほら、マイク、ご・は・ん♪』と言い、小皿を床にことりと置くと
彼は顔を下に向けて探し食べ始めます。

でも食欲そのものが昔のようにはわかないようで、
また、この期に及んでも「これは嫌い」などととんでもないことを言い、
ふいっと向こうを向いてしまったりします。

おいっ!

スープ状のものを好み、とろみの付いた缶詰も汁気だけを舐めます。
これではおかず食だし、量も栄養も取れないと思い、
総合栄養食の缶詰をミキサーにかけ、猫用ミルクを足したり、
鳥のだし、かつをだしを作って小分けに冷凍し、足したり、
ちょっと温めて匂いが立つようにしたり、かりかりも粉にしてふりかけたり。

なんとかそうやってきましたが、10月に入り、
マイクはもう自分ではご飯を食べようとしなくなりました。

「ことり」とお皿を置くと下を向きますが、
お皿を出すタイミングがずれるのか、
ひげにお皿が触れるとイヤイヤをして向こうを向いてしまいます。

それで、点滴と平行して強制的にスープやペーストを口に入れることにしました。
口のやや広い注射器を買ってきましたが、
自分の口に入ったところの感触が嫌なのか、首を振って拒絶します。
口をあけた瞬間を逃さず注入しますが、
ぎゅうっと入ってしまうようで、マイクは溺れてしまいそうでした。

マドラーの小さなスプーンも使ってみましたが、
あまりに小さくていくらも入らず、延々と作業が続き、かえってかわいそうでした。

そして今は、お医者様からいただいた大きめのスポイトを使っています。
これも口に触れた感触は嫌そうですが、
注射器よりはゆっくりと、マイクのごくごくごく、喉の動きにあわせて加減して注入できるので、
何とかこれで、量はほんの少しですが、
我慢してスープとカロリー補給の流動食を飲んでくれています。

彼は失明する前日まで、元気で階段もリズミカルに上り下りし、
17歳であっても何の心配もしていなかったので、
人間せんせいとしては、最初、
目が見えなくなっただけなのに、なんでこんなに急にがっくりしてしまうの・・・と納得がいかず、
カロリーが補給され、また食欲が戻れば、目が見えないなりにも奇跡的に身体は回復し、
まだ、のんびりゆっくりした日々が戻ってくると思ったりもしましたが、
ある時、そもそも出発点が違うことに気がつきました。

つまり、
目が見えなくなったのは突然に来たけれど、
その前はいつもと全く変わらなかったのだけれど、
でも実は、その前から人間せんせいには気がつかない程でも老化は限界近く進み、
目が見えなくなっただけ、なのではなく、
老衰で全体状態が悪くなったから、目が見えなくなったのであり、
全体状態が悪いから食欲もなくなって、
食欲がなく栄養も摂れないから加速度的にもっと状態が悪くなっていくのです。
もしかしたら、給餌をしても吸収もできなくなっているかもしれません。

2日前からは、お水も自分では飲もうとしなくなりました。
小皿は、スープとカロリー補給の流動食とお水の3皿になりました。

これは・・・やっぱり拷問かな・・・?
こんなことして、彼は幸せだろうか・・・?

それは、人間の介護にも言えることなのかもしれません。

いなくなってしまうかもしれないという恐怖と
いつまでも何とか側にいてよという願いと、
できることは何でもしてあげたいという思いは、
介護の手間とか身体の疲れよりも上回るでしょう。

首を振って嫌がるマイクをなだめながら、自分が何のために何をしているのか、自問し、
『マイちゃん、もういいにしようか・・・』とつぶやいたり、
答えのないまま、まだ呼吸をしている彼の胸を確かめて、
『やっぱり、もう少し頑張ってみようか・・・』と言ってみたり。

でも、少なくとも、
出発点が違うことに気がついてからは、
何かにすがって何とかしようという気持ちは落ち着いたような気がします。
彼を励ましながら、でも、彼が穏やかでいられれば、
きっとそれは間違っていないのじゃないか・・・。

ところで、
他のねこ隊もそろそろマイクの異変に気がついてきたようで、
彼があさっての方向によろよろ歩いていったり、
曲がろうとしてよろけて転んでしまったりするのをじっと見つめます。

他のねこにとっては、目が見えないということは想定外で、
その発想自体がないと思いますが、具合が悪そうだということは理解しているようです。

ニ~ニは時々マイクのベッドに入って顔を舐めたりしてくれます。
今ではマイクよりも体重があるので、
マイクにとってはうれしいのか迷惑なのかはわかりませんが・・・。


m90919-01s.jpg



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私はマイクの状態をわかっていたんだかわかっていなかったんだか・・・

失明したあの時すぐにお医者へ連れて行けば、
この状態は腎臓が弱っているどころではなく、腎不全の末期であり、
目が見えなくなっただけ、ではないのだと、初期の段階から理解したでしょう。

でも、そう理解したところで、いや、理解したならなおさら、
マイクが嫌がることのすべてを排除するということを優先したかもしれません。

外で暮らしていたままのように、猫としてなるべく自然に・・・とはいっても、
何もしないで見守っていくというのは、それはそれでやはり辛いものがあります。

人間が側についているからこそ、どこまでしてやれることなのか、
どこからが猫のストレスになり苦痛になるのか、
その辺の線引きは、猫に生まれ変わって猫の生を体験し、
その上でまた人間に転生して猫と暮らすということをしない限りわかりません。
でももしかして、猫に転生、また人間に転生という奇跡を体験しても、
個体によって性格や感じ方が違うので、
やっぱりその線引きはずっとわからないままかもしれません。

介護中はそれどころではありませんでしたが、
マイクが亡くなった後、検索をしてみると、
腎不全の末期、高血圧での網膜はく離による失明の症例はありました。
しかし、点滴に通っていた病院では、そんな猫は見たことはないとのことでした。

頻発ではないかもしれないけれど、そんなに珍しいことでもなさそうなのに、
それを知らなかった、そういう猫に出会わなかったお医者様って・・・う~ん・・・

だから、お医者選びは難しいのよね・・・
お医者様のお話は、またいつか。


kuronekoline.gif


2010.07.31 


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