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今振り返れば、この時点で、私はマイクが今すぐどうこうとは思っていなかったのだと思います。

10日後、2009年9月23日の日記です。
失明からは20日ほど経ちました。

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動物は、人間が思う以上に、自力で生きていく力が強いのだと思います。
人間はつい色々想像して、かわいそうだろうと情をかけますが、
動物は、自分の環境を恨んだり、将来を悲観したり、別の生き方をうらやましがったり、
原因を追究したり、結果を予想したり、そういうこともしないのだろうと思います。

動物は、快か不快か、安全か危険か、一瞬一瞬、今を生きているのでしょう。
そして特に、恐れや恐怖は命が危ぶまれるので敏感なのでしょう。

マイクが今、恐怖が少しでも減るように、安心して暮らせるようにするのが、
家族のしてあげられることなのだと思います。

マイクが立ち止まりじっと動かないでいると、まるで彼が呆然としているかのように感じ、
さぞかし悲しみに打ちひしがれているのだと、こちらも胸がつぶれる思いでしたが、
いつもより慎重に安全を確認しているだけなのかもしれません。
悲しみよりも安全確認の方が、動物が生きる上で重要なことでありますから。

日ごとに、それはそれは見事なほど、
目が見えないことはマイクも受け入れてきたようで、
不安の声を発することもなくなりました。

ご飯を食べる場所、お水の場所、トイレの場所は決まっていますが、
ここ1年くらいはご飯の量も減ってきていましたので、
高齢の身、とにかく食べさせないと、とか、
お水もいっぱい飲んでトイレにも何度も行かせないと、と、
人間せんせいはあたふたして、
彼がその場所にたどり着いて自力で食べようとするまで待てません。

マイクを追いかけお皿を鼻先に近づけたり、
トイレの砂をザッザと音させてここだよと誘導したりし、
うまく食べてくれない、おしっこの量も少ないんじゃないかと、
いちいち気がかりで、胃痛も日ごとに悪化していきました。

明日は午前中から幼稚園の仕事が入って、そのまま塾へと長く留守するし、
点滴をお休みするのではなくて、朝イチで行った方がいいだろうか、そんな風に焦っていましたが、
人間家族が朝5時半ごろマイクは、と見ると、
ご飯の場所で夕べの誰かの残りを食べてた、その後トイレにも行ったそうです。

へ・・・!?

だって、追いかけ回して一瞬の機を逃さずにさっとお皿を出して、
それでやっと食べてくれるのよ・・・!

本当におなかがすいていればきっと食べるのです。
本当にトイレに行きたくて仕方がなければ行くのです。
人間せんせいの方がマイクを信用していなかったのでした。

高齢だから心配・・・
これはやはりこれからも毎日ケアを続けなければなりません。
でも、目が見えないから不憫だ心配だ、
こちらの方は少しずつ見守る方向で彼自身に任せても大丈夫そうです。

考えてみれば、人間せんせいが寝ている間、
6.7時間はマイクも自力でやっているのですから、
四六時中、彼を見張っていなくてもきっと心配ありません。

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検査や治療ということが、動物にとって想定外だとしても、
でも、だからこそ、人間の智慧と科学の恩恵をねこにも受けさせてやることが、
一緒に暮らす人間のとるべき賢い選択ともいえるでしょう。

私も彼が病気だとか怪我だとか、またはもっと若かったなどという状況なら、
迷わずお医者様に診ていただいたでしょう。

この時点で、私は彼が今すぐどうこうとは考えていなかったのだと思います。
腎臓は弱っていたことはわかっていましたが、それを病気と捉えたのではなく、老化だと。

そして、老化の過程では当然色々な状態が出てくる、
それを治療という形ではなく、QOLを維持する、上げる、そんな風に捉えていたのだと、
今になって思い返しています。

更に、私には、是非にも行きたい病院が見つかっていなかった、ということも、
マイクをすぐにお医者に連れて行かねばとは思わなかった理由のひとつでした。

信頼できたお医者様は自宅から遠く、混雑もしていて、
フランのお医者通いはかなりのストレスだったし、
近くのお医者であっても、フランの異変の際、病院へ連れて行く途中に車の中で死なせてしまった、
そんな経験が頭をよぎったことも事実でした。

老猫の苦痛やストレスになるくらいなら、積極的な治療はしない。
今、彼を楽に過ごさせてあげるために、私に何ができるか、
そんなスタンスでマイクの介護をしていました。


m090923-02s.jpg


部屋からベランダに出るには段差があるので、
ウレタンマットを敷いてなだらかにしていました。
マイクは上手にベランダに出て、毎日見えない目で外を見ていました。


kuronekoline.gif

2010.07.30 


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