4月の頃でした。
人間せんせいの住む住宅地の自治会ニュースにこんな記事が載りました。
抜粋すると

”住宅地の公園でのら猫に餌をあげている人がいる、との苦情があり、
 その人と猫が増えるので止めるように何度か話し合いをして、
 納得してもらいました。
 もう一つの公園でも同じ状況であり、対策中です。”

というような内容でした。

苦情があった以上、自治会としては、手を打ちましたよということなのでしょうが、
その対策が、根本解決に何の役にも立たないことは、
猫と暮らしている者たちにはわかりきっています。

自治会長さんは良く知る人なので、
話してみようかなどうしようかなと思いましたが、
その頃は、おばあちゃんが殆ど動けず、人間せんせいも手を取られていたので、
なかなか行動に移せないでいました。

ところが、仕事に行く時、スーパーに行く時、
会長さんと出くわす日が続けざまに何度もあり、
これはやっぱりお告げだと、ある日、
『猫のことでお話があるので、ちょっとお時間を作っていただけませんか』
と声をかけたところ、彼は翌日にやって来ました。

えさやりさんを禁止した所で、猫は他へ移動するだけのこと、
えさやりさんの心情としても、また隠れてあげたくなるだろうこと、
猫を増やさない根本は、避妊だということ、
捕まえるには、えさやりさんの協力が要るだろうこと、
里親探しには、ボランティアグループもあること・・・

猫ブログでは当たり前のことでも、他の人たちにはなかなか浸透していないようで、
会長さんは、へぇ~、はぁ~、としきりにうなづきます。

そして5月の自治会ニュース
”避妊や里親探しをしてくれるボランティアグループがあります。
 のら猫と区別できるように、飼い猫には首輪をしてください。”

文面からは、のら猫を捕まえてボランティアさんに引き渡せば、
彼らがみんなその後をやってくれるような感じがうかがえました。
極端に言えば、ここからいなくなってくれさえすればいいというような。

う~~ん・・・違うんだよねぇ・・・

次にお会いした時に、
『この地域の猫は、私たちで避妊も里親探しもやるんです。』と話したら
会長さんはしばし絶句してしまいました。

やっぱり、そのくらいの認識なのかもしれません。


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例えばこの子、
人間せんせいんちの庭にも出入りする大きな男の子。
首輪をしているのでどこかのおうちの飼い猫ですが、去勢をしてありません。
そのおうちでは、男の子なので仔猫は生まれないということなのでしょうが、
うちのない女の子に仔猫を産ませているのは想像に難くありません。

この辺にも、昔ながらの猫の飼い方をしている人たちもまだ多くいます。
管理者のいない猫が往来しても仔猫が生まれても、
目の端に入れて認めてくれるコミュニティならば、それでいいのですが、
苦情という形で声が上がるのなら、
飼い主、餌をやりたい人、止めてほしい人、猫が好きな人、嫌いな人、
それぞれが意見を出し合い、動き、我慢もし、
誰かがやってくれるという他人事ではなく自分たちのこととして一歩踏み出さねばなりません。

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実際に動く時には人間せんせいも出動の準備はありますが、
地域猫にするための住民の理解を得るということには、
やっぱり自治会が中心になって行う方がスムーズにいくかと、
印刷物を用意して、半歩進もうとしたら、
ひょんなところからひょんなご縁があり・・・・


続く








2012.07.26 
人間せんせいの叔母、母の妹ですが、
今、自宅を建て替え中で、人間せんせいの両親の家に身を寄せています。
数か月でも、
叔母が年老いた人間せんせいの親と一緒に暮らしてくれるというのは、
離れている人間せんせいにとっては安心なことでした。


彼女とともにやって来たのは・・ベニ

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この子は、叔母の家では外にも出してもらえ、
家の中と外の暮らしを楽しんでいます。

叔母の息子夫婦のマンションはペット不可で、ここへ来たわけですが、
さて、知らないおうちへ来て、知らない人と数か月、
しかも、叔母の家よりもここの方が車の往来もあります。
大丈夫だろうかと人間せんせいも心配をしていました。

いざ、ふたを開けてみると、
この子、まさしく借りてきた猫状態。

実家では何にも猫対策をしませんでしたが、
彼は敷地の外へは全く出ようとしません。
門扉が開いていたとしても。

人間せんせいんちが建て替わる前には、
ねこ隊は、網戸を突き破り、ベランダの手すりを越え、
訪問者の足元をすり抜けて、脱走脱走の繰り返し。
数時間もすれば涼しい顔でにこにこと帰っては来ましたが、
いろんな対策を取る人間せんせいよりも、数倍勝る体力知力でした。


ベニは花もいじらず、木にも登らず、塀も越えず、隙間にも目をくれず、
草の上で気持ちよさそうに風に吹かれたり、
庭の隅に置いたトイレを使い、物置の中も気に入って籠ったり。
「中に入れて~」と声をかけて家の中へ入れてもらうと、
今度は部屋の中から外を眺めてまったりしたり、
隅っこで安心しきってねんねしたり・・・

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人間せんせいが実家に行った時にも、
ゆったり穏やかに一日が流れます。

猫も生き物だから、人間の都合よくはいきませんが、
ベニみたいに、外でも中でもゆったりおっとり、
他の猫とのけんかを心配したりご近所を困らせたり、
交通事故を恐れたり、家出に心を痛めたり、
そんなこともなく、外と家の中と、当たり前に出たり入ったり暮らせたらいいなぁ。

前の家での教訓から、人間せんせいは、家を建て直す時には、
ベランダにぐるぐるっと高さ2メートルのフェンスを張ってもらいました。
大正解だと今の今まで思っていましたが、
ベニを見ていると、何だか、
人間せんせいがねこ隊に意地悪をしたような気になってきます。

2012.07.20 
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ここ、関東では、晴れて夏らしいいいお天気の日もありますが、
大雨が続いている地域もあり、
梅雨の終わりは大雨というのが常でも
年々、その激しさは増しているような気がします。

恵みの雨でもありますが、
命の危険にさらされる雨でもあります。

屋根のある者たちも、屋根を持っていない者たちも、
悲しくならないくらいの、雨でありますように。



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恵みの雨をたくさん受けて、大地では夏野菜がすくすく。

北海道からたくさんのアスパラをいただきました。

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茹でたり炒めたり、餃子の皮で包んで揚げたり
美味しくいただきました♪




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お隣り、川越からも夏野菜がどっさり。
土がついたままの、採れたての新鮮な命をいただきました。

おばあちゃんと半分こ。
おつゆにしたり、サラダにしたり、丸ごとバターでいただいたり♪


雨は大事な大事な、命のもと。




それから、それから、
大好きなラスクと一緒に、かわいいうさぎさんもやって来ました♪

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このうさぎさん・・・実は・・・

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楊枝ホルダーでした♪
テーブルがかわいくなってご機嫌です。


雨は命の大事な源。
人の温かい心も、生きる大事な支え。

どうもありがとうね。



2012.07.12 
5月のある日、
なんと、
おばあちゃんは、柿の木をバッサリと切ってしまいました。




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これは4月の終わりに「茶こちゃん」が大屋根に上ってしまった時の写真です。
おばあちゃんのベランダ前の黄緑色の葉っぱの木が柿の木でした。


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こうやって外ねこ隊のみなさんは、屋根に飛び渡り、


季節のいい時には、

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朝方、みんなでまったりできる場所でした。



なのに。
なのに。


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がぁぁぁあああん!!

変なアングルの写真ですが、
真ん中の棒みたいなのが、切ってしまった柿の木の残った幹です。


5月のある日、人間家族の弟が来ていて、
彼に頼んでその日のうちに切ってしまいました。

それまでも何度も切ってしまおうと言っていましたが、
屋根が熱くなれば登らないとか、
夏のうちはいい日よけになるとか、
ベランダに入らないようにフェンスをくっつけようとか、
人間せんせいは何とか思いとどまらせようとし、
弟が来るその日の朝まで、おばあちゃんは先端の細い枝だけ落としてもらうと言っていました。

それが・・・!
人間せんせいが仕事から帰ると柿の木はバッサリと
幹の途中から無くなっていました。

いつもはへらへらと、何事もやり過ごす人間せんせいも、
さすがにショックで、
夕ご飯時でしたが『ちょっと出かけてくるっ!』と人間家族に言い残し、
人間せんせいのショックをわかっていた彼は「ゆっくりしておいで」と送り出してくれました。

さて、珍しく顔のひきつった人間せんせい、
昔なら高速をひと走りもしたのですが、おばさんとなった今ではそんな気力もなく、
飛び出したものの、たいして行きたいところもありません。
『こうなったらお財布の中身を全部使い果たしてやるっ!』と意気込みましたが、
しょせんはイオンくらいのスーパーしか行く気にもなれませんでした。
その上、確認しないでつかんできたお財布には、
3000円ほどしか入っていませんでした。

とほほ。
ロイヤルキャナンを買ったらおしまい・・・

一時間ほどですごすごと帰宅し、
外ねこ隊のみなさんに、ごめんねと新しいかりかりをふるまったのでした。



おばあちゃんは、自分で色々ができなくなることの恐怖やいら立ちがあり、
柿の木を切ってしまおうとしたのでしょう。
でも、翌朝には、根元にお神酒をかけてくれと人間せんせいに頼んできました。


切ってしまった柿の木を人間せんせいが残念がったのは、
まったりする外ねこ隊の姿を見るのが好きだったからであり、
外ねこ隊にしてみれば大したことではないのかもしれません。
周りを見れば、登れる木はいくらでもあるのですから・・・


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2012.07.06