人間家族はつい5年ほど前に「いい夫婦の日」というのを知ったらしく、
その年から、ケーキだのチョコだのをお土産に買って帰ります。
そんな夫婦はどのくらいいるものなのか、このへんが、この国の平和なところです。

ところが、その翌日に喧嘩をする夫婦はどのくらいいるのでしょう?
数年前のきょうの日記です。

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以前、人間家族はアイスクリーム屋さんに勤めていました。
彼は親会社からの出向でしたが、この会社が生まれた時のメンバーでした。
組織を整え、畑違いの人間せんせいにはとんとわからない準備をたくさんして、
20数年前のこの時期、東京の青山に1号店がオープンしたのでした。

その後、バブルの波に乗って全国に店舗ができ、
彼は店舗運営の部署にいて、月の半分以上は全国を飛び回っていました。

1号店ができた記念の日に、
彼はオープン当時の仲間「青山会」のメンバーと集まります。
元の親会社へ帰った人、転職した人、定年を迎えた人、
今のアイスクリーム屋さんにそのまま残っている人はいません。
人間家族もまた、今は父の会社に勤めています。

それぞれに、それぞれのその後があったように、
彼にもその後があり、私たち2人にもその後があり、
何がいい人生なのか、何がいい夫婦なのかはまだわかりませんが、
少なくとも、いい人生に向かって、いい夫婦に向かって、
私たちを育てた「その後」だったことは確かです。


さて、きょうも彼は以前の仲間と集まっていました。
人間せんせいの仕事が終わった頃、電話があって、
「まだ、会は盛り上がっているんだよ♪」

『終電の時間だけ、確認しておきなね。』
「わかっているよ。大丈夫。」

ところが・・・

次の彼からの着メロに出ると、
「今さぁ・・・上野なんだよね・・・。ここまでしか戻れなかった・・・。」
歯切れ悪く、ぽつりぽつりと彼は言いました。

アホがっ!
だから言ったでしょっ!!

あ・・・初めて終電に乗り遅れたのなら、
人間せんせいだって鬼じゃありませんから、車で出動します。
この人、こういうことの常習犯で、今までに何度も繰り返しているのです。

真夜中に愛車ハッチを暖気すべく、大きなエンジン音を立てることをよしとするには、
残念ながら、くたびれた夫婦の愛情は急カーブで下降しています。

要するに、甘ったれ、お子ちゃま、酔っ払い・・・

何度も同じことを言うな、とか、
何度も同じことを言わせるな、とか、
真夜中だというのに、通話の声も大きくなります。
終電で帰ってくれば、玄関に笑顔で迎え、
楽しかっただろうこの夜の集まりのことも、共感してあげられます。

なのに・・・
ばかたれがっ!

楽しかっただろう夜の最後に、彼は人間せんせいに怒られ、
いい夫婦の日の続きだったきょうの最後に、
あ~あ、夫婦喧嘩が勃発~~~。
なんで、自分でぶち壊すかなぁ。

なにが、いい夫婦の日だ・・・・・・!

ばかたれ。

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おとといの、電話で「ばかたれ。」と怒鳴った夜の続きです。 
さすがに電話では喧嘩になるとわかっていたのか、彼はメールを寄越し始めました。 

「そんなにきついことを言わなくてもいいじゃないか。
 川に落ちた哀れな仔犬を棒で突付く、
 そういうところが君の欠点だと僕は思います。」


誰が「哀れな仔犬」だって?
棒で突付かれるとわかっていて、自分で川に飛び込んだくせに。


「自律の心の乏しき者は、棒でこづかれるくらい覚悟すべきである。」

「自分でもわかっていることを、更に言われるのが嫌なんだよ。
 反省している気持ちを汲んでください。」


「自分で自分を甘やかす、これ最悪最大にして見苦しきことなり。
 今となっては、自分の状況を的確に把握の上、最良の選択をするが肝要。」


「どうしたらいいか、独りで考えてみます。
 君は明日のために寝てください。」


あ~ぁ、酔っているなぁ。
お酒にはではなく、哀れな自分に。

考えてみますって、タクシーで帰ってくるほかないじゃないの。
「かぁちゃん、すまん!タクシー代貸してくれっ。」
これで済む話なのに、なんで、くどくどくどくど哀れに酔うかなぁ。

孤独の中で熟慮しているのかどうか、
彼からのメールは一時中断し、人間せんせいは眠くなってきたので、
お財布を玄関の真ん中において、電気をつけて、寝室に入りました。

少ししてうとうとした頃、ちゃらら~んと携帯が鳴り、メールが入りました。

「上野から鶯谷(上野から一駅)まで歩いてきました。
 眠いです。でも、僕は君の元へ向かって歩き続けています。」


てくてくてく・・・。
背中を丸めたおっさんが、ため息をつきながら歩く姿が目に浮かびます。
ここで、すぐに折り返し電話をして、
『あなた、そこを動かないで!私が迎えに行くわっ。もういいのよ。』
とかなんとか、うるうる声で小さく叫べば、
くたびれた夫婦でも、鶯谷を舞台に感動の再会が訪れるでしょう。

携帯の画面に浮き出る時刻は2時。
人間せんせいはもうベッドに入っちゃいました。
今から出動しても、ひしと抱き合う感動場面は3時になります。
これからむっくり起き上がる力も愛情もありません。

「そうだっ。その意気だっ。そのまま、歩いて帰って来いっ!! かっこいいぞ!」

半分寝ながらベッドの中で返信メールを打ちました。

またしばらく途切れ、また、人間せんせいがうとうとした頃、ちゃらら~ん♪

「鶯谷からどの道に行けばいいのかわからなくなった。
 ここはどこだろう? 日暮里はどっちかな? 眠い。」


「私に聞くな、おっさん。」

そして、それを最後に、人間せんせいは携帯を握り締めたまま、
本当に寝入ってしまいました。

さて、朝になって・・・
隣りを見ると、やっぱり彼はいず、あれからどうしたのか、
起き上がって玄関に出て行くと、
財布の横に「大枚、お借りしました。」と、借用書がありました。

そうです。
タクシーで帰ってくるしか最初から方法はなかったのです。
それをてくてくと、どのくらい歩いたんだか、
ずいぶんと時間も体力も浪費したものです。
そして、2階のソファーで仮眠したらしい様子があり、
おばあちゃんの話では、6時半に出て行ったと。


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「いい夫婦の日」は、あと何回巡って来るでしょうか。
でも、まだ後何回か巡って来るその日を毎年重ねて、
もっともっと私たちらしい2人になれますように。



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2010.11.26 
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忙しくなると過去倉庫から何か引っ張り出してくる、
母の悪い癖です。

ぼくは、こうやっていつも遊ばれています。

ねこ虐待と、訴え出ることはできるでしょうか。


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2010.11.25 
家の中のHAPPYねこ隊も元気です。
本日はニーニが代表できりりとご挨拶を。



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「こんばんは」

きりり。


『カメラさん、もうちょっと寄って』



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ニーニはうちに来た時から目が腫れぼったくて、目やにもこびりついたままでした。
うちに来る前にワクチンを打ったせいか、来てすぐに発熱して元気がなくなり、
しゅん膜も半分くらい出てしまっていたので、ネットに入れてお医者に行きました。


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治療の後、お医者様が言いました。
「この子は外にいた時のねこ風邪の慢性化で、目の腫れや目やには一生続き、 
 しゅん膜もずっと出ぱなし、残念ながら、ぱっちりした目にはなりません。」

この時はご飯を食べず目も半分がしゅん膜になってしまい 
さぞ体調が悪いのだろうと連れて行ったのであって、 
別にぱっちりした目を望んでいるわけではないし、 
体調がよくてもしゅん膜は出ているのだとわかればこの先心配もしません。

その後育ち盛りのニーニはもりもり食べ、元気に遊び、
身体も大きくなるにしたがって、ねこ風邪のウィルスは悪さをしなくなり、
お目々も黒目がちの優しい目になってきました。


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ただ、くしゃみの方は今のところまだ治らず、
ぶしゅん、ぶしゅんと、いつも大きなくしゃみをし、
窓ガラスも敷物も、鼻汁がてんてん。

それで時々青っぱなを垂らし、冒頭の顔になるわけです。



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外にいた頃のニーニ
小さかったね。



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2010.11.19 
月曜日に、手術をした「茶こにゃん」を迎えにいきました。
帰りの車の中でも泣きっぱなし。

ひと晩お泊りの病院では、ご飯はもらえるようですが、
お水はどうなのだろうと、とろみのついた缶を用意したので、
信号待ちの時に、スプーンですくってケージのバーの隙間から差し出しました。

怒っていた「茶こにゃん」
ウーウー、ワーワー、むにゃむにゃべろべろ、うにゃうにゃウルルル・・・
怒りながらスプーンもぺろぺろし、声が・・・ミックス、
人間せんせいを笑わせてくれました。

「黒こにゃん」リリースの時のワンクッションに味を占めた人間せんせいは、
外の子達のこの日の朝ご飯を、心持ち少なめにしておきましたので、
車の音を聞いて、みんな、やっぱり玄関ポーチに集合~♪

裏へ続く逃げ道の一番奥に、ご飯とお水を置き、
さぁ、みんな待ってるよ、と「茶こにゃん」をリリース。

「茶こにゃん」は、みんなの所に駆け寄ったりはしませんでしたが、
人間せんせいの想像通り、逃げ道の奥へ行き、まずお水を飲み、
そして、ご飯も少し食べた後、しおしおと向こうへ消えました。
きょうは静かなところで身体を休めるのでしょう。

そして、この日の夕ご飯、
玄関を開けると、待ちかねた外ねこ隊のみなさんは、
いつものように、あーん、あーんと大合唱。
はいはいと、召使いは足元に寄る子に次々とお皿を置いていきます。

すると、上の方から小さな声で、もうひとつのあーんが聞こえ、
振り向くと「茶こにゃん」が花台・・・今はねこ台・・・のお布団の上で人間せんせいを呼びました。

『よく来たね。偉いね。』
人間せんせいはほっとして、花台のお布団にお皿を置き、
「茶こにゃん」はそこに座ったまま、ご飯を食べました。

そして翌火曜日も、朝から皆勤賞♪
背中も撫でられて、また以前の風景になりました。

よかったよかった。
何度でも書きましょう。
終わってしまえば、結果オ~ライ♪



で・・・ね、
やんちゃで甘えっ子で、男の子かと思った「茶こにゃん」は女の子でした。

わわわわわ。
6頭手術をしたうち、「こせん」以外、5頭が女の子でした。

あのまま我が家の周りにいたら、今頃は、来年は、どれほど増えていたことでしょう。
そして、今までがそうだったように、次から次へと代が替わり、
たまに庭を通り過ぎるだけだったけれど、
何年もしないうちに顔を見せなくなる・・・そんな日々。

これでよかった。
・・・と、人間せんせいは、また顔が上がりました。


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女の子のしるし、左の耳カットの「茶こにゃん」





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「黒こにゃん」もいつもの場所で





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いつもの朝の風景



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2010.11.17 
土曜日に「茶こにゃん」を捕獲し、日曜日に病院へ連れて行きました。
これで、4月から続いたミッションは完遂したことになります。

おぉ~~、長丁場でありました。

この一連の様子は、
人間せんせいの性格や人生や物事の結果がぎゅっと凝縮されたかのようです。

すんなり「ザッツン」を手術できたと思っても、
実はすでに子どもを産んでた、とか、
「こせん」に尿石症が見つかった、とか、
「黒こにゃん」を部屋の中で脱走させてしまった、とか、
彼女を再び捕まえるのに、勇気がなかなか出せなかった、とか、
結局、かれこれ半年作業になってしまった、とか・・・

アバウトでぐずで、
うじうじしているようでいて、大局では楽天的で、
一度ではうまくいかなくて、
でも、多少のでこぼこはあって花まるではなくても、
「よくできました♪」と、自分ではにんまり・・・
今までの人生も、みんなこんな感じです。

一人であたふたして、
でも、最後には、これでいいんじゃな~いと、能天気に結果オ~ライ。
終われば、途中のあたふたも忘れてしまいます。
「黒こにゃん」同様、おつむが小さいのです。

ボランティアさんには、
「いつでも何でも言ってくれればお手伝いしたのに、
全部一人でやろうとするから無理が出るのですよ~。」と言われ、
でもどうやって何を手伝ってもらうのがいいのかもわからずに、
結局自分で抱えて自分のペースでことが進む方を選びます。

病院へ連れて行った後、人間家族がごほうびにケーキを買ってくれました♪
そして、午後には人間せんせいがおばあちゃんにお団子を買ってきました。


でもね・・・・・



もう、
こんなことは
2度と嫌です・・・・


いいえ、作業が面倒だというのではありません。

「茶こにゃん」もものすごい声で泣きました。
「やだーっ、やだーっ、やだぁぁああああーーーっ!!!!」と、
車に乗っている間中、ぜいぜいしながらも泣くのを止めませんでした。

外の子達は、撫で撫で、または抱っこをTRYするまではできても、
まだ抱っこが心地よいというところまではさせてあげられていません。
「茶こにゃん」が月曜日に帰ってきても、
偉かったね、ごめんね、と抱きしめて慰めてあげることができません。

6頭、だまして病院に連れて行き、身体に傷を負わせました。
もう、嫌です。

いくら人間せんせいのおつむが小さいとはいえ、ねこの数倍はあるので、
彼等が忘れて許してくれても、自分の胸についた傷はやっぱり消えません。
誰かをだましたり傷つけたりすることは、自分を傷つけることでもあるのですから。
それは人ではなくても、
多分大好きなねこでなくても、ナメクジだったとしても。

あ・・・以前、むかでをだましてトイレに流してしまったことがあります。
やっぱり、今でも胸がちくちくします。

ボランティアさんは、いつもこういう気持ちを抱え、
さらには、周りの人間達との色々も抱え、
それでも、目の前のねこ達の境遇を考え、行動を起こしているのでしょう。
そういう強さが人間せんせいにはありません。

誰かにおんぶして安寧を求めるのは卑怯ですが、
しばらく、卑怯者でいさせてください、と神様にお願いしてみる・・・



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2010.11.15 
中1で初めて英語を学び始める時には、アルファベットを覚えた後、
This is a pen. とか、I have a book. とかいう文が教科書に出てきます。
大人から見るとごく簡単な文なのですが、
これ、中学の文法の基本中の基本で、
これがわかっていないとその先の英語の成績は壁にぶつかる大事な文です。

だから、中1の1学期、まだ簡単だからとうかうかしていると、
気がついたら2学期には奈落の底に落ちていた、ということになります。

4月、中1の生徒はたった4人で、
塾長としては頭を抱えたでしょうが、人間せんせいはラッキーと思ったものです。
それが、2学期の中間テストでどどっと点が落ち、びっくりした子達が、
10月の終わりに慌ててて16人入塾して来ました。
まぁこういう傾向は、毎年似たようなものですが、
人間せんせいも一気にうへぇ~!

中1の英語は簡単でしょ?
せんせいの仕事も楽だと思うでしょ?

ところがどっこい。
こういう子達ほどやっかいなものはないのです。

彼らは「うかうか」していたので、単語もろくに覚えていません。
ヘタをすると、アルファベットの小文字も覚えていなかったりします。
中1の英語は、be動詞と一般動詞との区別ができ、単数と複数の違いがわかれば、
それで十分です。
それさえできれば、あとは、新しく習うことも積み重ねていけます。

逆に言えば、ここができなければ、
この先、2年生の文法、3年生の文法も理解はできません。
いや、理屈は理解はできても、問題に正解はできません。
ゆるゆるの基礎に家を建てるようなものだからです。
耐震強度疑惑なんてもんじゃありません。
大きな地震が来なくても、その先のテストでは崩壊の一途をたどります。

中1の授業は、手取り足取り、本当に丁寧にやります。

日本語と英語では語順が違うこと、
be動詞を使った文と一般動詞を使った文とでは、否定文や疑問文の作り方が異なること、
どういう時にDo を使うのか、使わないのか、
人称や複数を扱う時にはその単語だけの変化ではないこと、
句ごとにまとめて大きく文を見ること、
ここがわからない子が、どうして、複文や関係代名詞、句や節の意味を理解できるでしょう。

本当は、言語を学ぶのに文法は二の次です。
文法など考えずに、口をついて正しい英文が出てくればそれでいいのです。
しかし、口をつくほど、そしてDo you studying がおかしいと気がつくほどには、
子供の耳に入る英文の量というのは圧倒的に足りません。
会話にしても中学くらいの基礎文法は必要だと思うし、
まして、学校での定期テストや入学テストは筆記なのです。

さぁ、それで、10月のテストの後で入ってきた子達、
次の期末に向けて、でも、単語を覚えさせることからえっちらおっちら始めました。
授業の中で単語練習などもったいなくてできません。
宿題にしても次の授業までには1週間も経ってしまいますから、
週末に単語練習、問題プリントだけせっせと行います。
生徒も無料、人間せんせいもボランティアです。
親御さんがこういうところにお月謝を払うことを想定してはいないでしょうから。

大抵の子はここを面倒がります。
「必ず来なさい。」とは言いますが、来る子は半分。

Tom and Bob is not brothers.
『主語は何人?』
「主語?」
『~は、というところよ。』
「え~と、2人。」
『じゃぁ、複数形にはbe動詞は何がつくの?』
「え~と・・・」

Your father don't wash his car every Sunday.
『Your father を代名詞にしたら何になる?』
「代名詞って?」
『he とか she とか they とか・・・Your fatherを一語にすると?』
「he 」
『そうね。じゃぁ don't でいいのかな?』
「だって、you って書いてあるし。」
『you じゃないよ。you と your は違うのよ。』
「????」

ふぅ・・・・

1学期を「うかうか」過ごし、中途で入塾してきた中学1年生ほど、
大変なものはありません。
早稲田、慶応を受ける高校生の方がよっぽど楽です。


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「黒こにゃん」は、忘れてよかったこともあるね。
人間の子は、忘れてるか忘れてないかで評価されちゃうこともあって大変そうだよ。
でも「茶こにゃん」が入らないと困るんだけれどなぁ。



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2010.11.13 
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猛暑が過ぎてあっという間に冷えてしまったので、
もしかして、今年は秋が忘れられたかと思いましたが、
ぽかぽかの日もあればまた冷える夜もあり、
だんだんに、ここ、関東は秋が深まってきました。
気がつけば、人間せんせいんちの周りの桜の葉っぱが赤くなってきています。

銀杏はまだみどり色。
もう少し立てば、北側の方からきれいな黄色に変わってくるでしょう。

外のねこ達もそろそろ冬支度。
キャンバス地の大きめキャリーの中にも、
もこもこのドームを入れてもらい、
更に、最低気温が5度を下回る頃には湯たんぽを入れてもらい、
少しはぬくぬく、厳しいこの冬も元気に乗り切ってくれますように。

今夜、「黒こにゃん」が夜のご飯に顔を出しました。
ふた晩来なくて、さぞかしおなかがすいたことでしょう。

「茶こにゃん」のためのケージが設置されていますが、
「黒こにゃん」は、全く忘れてしまったかのように、
ケージの前にも、人間せんせいの前にもちょろちょろし、
人間せんせいは、同じ黒ねこの「クーちゃん」かと思ったくらいでした。

でも、前足のない「クーちゃん」のようにぴょんこぴょんこしていないし。
あれれ「黒こにゃん」だ~。 
やぁ♪ よく来たね!



ワタシネ・・・オトナニナッタノヨ
イツマデモ、ナイテイラレナイワ


偉いね。
うれしいね。
また、よろしくね。


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2010.11.10 
「黒こにゃん」は、2晩お泊りしてきょう帰ってきました。
お泊りは1晩だけでよいのですが、
土曜日に引取りの都合が悪かったので、もうひと晩泊めてもらいました。

車から降ろし、庭へケージを置いたらすぐにリリース。
おばあちゃんも、車の音を聞いて庭へ出てくれました。
2週間以上も部屋の中にいたので、彼女なりに心を痛めていたのです。

「黒こにゃん」は脱兎のごとく逃げていくだろうと思い、
どちら側に扉を向けたら逃げ道が安全だろうか、
人間はどちらに立っていた方がいいか、と、
おばあちゃんと、こっちこっちと2人で並んで立ち、ケージの扉を開けると・・・

車の音を聞いて「こせん」と「クーちゃん」が玄関ポーチにいました。
「黒こにゃん」は、捕獲されてしまった玄関ポーチなのに、
そこにいる彼らのところへ走っていき、
なんと、そこでとどまって、彼らに「ただいま~」のご挨拶。

しばらくみんなですりすりし、その後で、裏の方へ歩いていきました。
途中、そして曲がり角で、立ち止まり、振り向いてこちらを見ました。

「覚えてろよっ」とでも、捨て台詞を言いたいところだったでしょうが、
とことことこ・・・そんな風に離れていく「黒こにゃん」は、
心なしか、人間せんせいには落ち着いているように見えました。

身体は大丈夫。
心は・・・きっと、少しずつ・・・ね。

部屋にいた時に、近くで見たせいか、
または、いつもは夜だけのご飯が、朝ももらっていたせいなのか、
もう仔ねことは呼べないくらい大きくなっていました。

本当に、本当に、自立だね。
お疲れ様、「黒こにゃん」

写真がないので、捕獲の3日前、
おばあちゃんの方の庇の上で遊ぶ「黒こにゃん」


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そして、お次は、このお方。

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2010.11.08 
やっと

やっと

やっと

「黒こにゃん」のケージの扉を閉めることができました。


『見ているうちにケージに入って食べないとご飯を片付けちゃうよ。』

こちらの事情なんか「黒こにゃん」が理解するはずもなく、
荒療治は、なんだか意地悪をしているようで、
それじゃぁ仲良しにはなれないと、気が重かったのですが、
かわいそうに、よっぽどおなかがすいたのでしょう、
「黒こにゃん」は、夕方のご飯の時に、いつもより躊躇少なくケージに入りました。

ここ数日は、「黒こにゃん」はおもちゃには乗ってくるものの、
人間せんせいの見ている前では、ご飯を食べにケージに入っても、
少し食べては警戒してまたすぐに出てしまっていました。

また最初からやり直し、のつもりでしたが、
きょうはすんなり入ったので、よしっ決行!
扉にくくりつけた紐を引き、扉の前へ素早く移動して出口をふさぎ、がちゃり。


扉もはずれないように紐でくくり、落ち着かせるようにカバーをケージにすっぽりかぶせた後、
おばあちゃんがカバーごとまたぐるぐる巻きにしてくれました。

すぐに病院へ連絡して、明日の予約が取れました。
人間せんせいは病院へ電話をする時も、
気にしてくれてた友人にメールをする時にも、
どきどきは治まらず、指も震え、足もがたがたしていました。

この子、ものすごい声を上げました。
ハァーーッ!! フーーッ!! だけでなく、
ガッ!!! というすさまじく激しい声、
まさしく血を吐くような、こんな声は聞いたことがありません。

もし、「黒こにゃん」が人間せんせいの中高生生徒達のように言葉遣いが悪かったなら、

「クソばばあ、ぜってぇ、許さねぇっ!」
「いつか、殺すっ!」
とか何とか、言っていることでしょう。

外ねこ隊のごはんの時に、母親である「ザッツン」に謝りました。
『ごめんね。でも心配要らないからね。』

自分にも言い聞かせました。
いつか・・・「黒こにゃん」もわかってくれるよね・・・

わかってなどくれるはずはありません。
ねこは、人間の事情など理解する必要もないのですから。
全部、人間の都合なのです。

こうすることが人間との共生なのでしょうが、
この子にこんな恐怖を与えたこと、身体にも傷を負わせること、
その罪や自責のストレスも、
身勝手な人間の一員である人間せんせいが背負わねばなりません。


せめて、おつむが手のひらほど小さいから、
もしかしたら、この恐怖の記憶も、いつか忘却されることを祈るだけです。





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2010.11.05 
ハロウィンも終わってしまったし、そろそろ言い訳もできなくなってきました。
「黒こにゃん」は相変わらず、まだ予備室にいます。
「外へ返して」と泣くこともなくなり、この部屋住まいには慣れて来たようで、
かさこそおもちゃで遊ぶ音も聞こえてきます。

1m半から1m、70センチ、30センチ、と
人間せんせいはだんだんケージに近づいて、
ハロウィンパーティが終わった週末には準備OKになったかのように思えましたが・・・


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ケージのすぐ側まで近づいても、
扉は向こう側に開いているので手を伸ばさなければならず、
試しにほんのちょっと手を動かしてみると、
「黒こにゃん」はさささっと危険を察知してケージから飛び出てしまいました。

それで、扉に紐をつけ、それを引っ張りながら身体も素早く移動してがちゃん!
・・・と、計画し、シュミレーションではうまくいきそうでしたが、
指1本動かしただけで、またまた危険察知。

ケージにバスタオルをかけて人間せんせいの動きは見えないようにしてあるのですが、
さすがにねこさん、人間には聞こえない音でも聞こえ、
不穏な気配も察知するのでした。

またまた、人間せんせいが見ている前ではケージに入らなくなったので、
見ているうちに入ってご飯を食べないと片付けちゃうよ・・・と、
まだ残っているお皿を片付けてしまう荒療治も試みましたが、
ひもじさよりも危険の方が優先順位が高いことを見せ付けられるだけでした。

またやり直しか・・・


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今朝から棒についたおもちゃをゆらゆらさせて気を引き、
きょうはまだ気を引くだけ。
明日は少し前へ出て気を引いて・・・
明後日はもうちょっと前へ出て・・・
その次くらいには手でちょちょるくらいにならないかなぁ・・・

今週いっぱいでも無理そうなら、
外にいる「茶こにゃん」の方を先に連れて行くことにしようと思います。

そうして、病院から帰ってきた「茶こにゃん」と一緒にこの部屋で過ごし、
いつまでもいつまでも、「黒こにゃん」が馴れるまで過ごし、
で、そのうち、HAPPYねこ隊昇格か・・・???

それが一番、人間せんせいにとっては楽なのですが、
人間家族にとってはどうでしょう?
先住ねこ隊員にとってはどうでしょう?



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ケージの周りぐるぐる巻きは、おばあちゃん作。
人間せんせいは四隅を結ぶくらいしか思いつきませんでしたが、
それでは甘いっ!と、ぐるぐるしてくれました。



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2010.11.02