それは、起こるべくして起こった事件だった。
最近、賊が頻繁に出没しているし、
当然、護衛をつけておくべきだったのだ。

その晩も家族で夕飯を楽しんでいたときのことだった。





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強盗傷害事件発生。
ガイシャは2名。
犯人は逃走中。

ガイシャは命を取り留めたものの、手やしっぽを切断されて重傷。
そして、ガイシャの1名の耳と七輪と秋刀魚が盗難にあった。

どうやら食事の最中に賊に襲われたらしい。
よほど楽しい夕餉だったのだろう。
ガイシャの表情が笑ったまま固まっている。

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ご飯茶碗を持ったままというのが、涙を誘うじゃないか。
それでも、目は食事を中断された恨みのような、
いや、恐怖さえもにじませているような、強烈な色を帯びていないか・・?

目撃者の証言によると、夕べは七輪に2匹と皿に1匹の秋刀魚があったそうだ。

生の秋刀魚は現場付近で見つかり、
焼いたものは現場からかなり離れたところで、1匹ずつ発見された。

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持ち去ったものの、おいしくはなかったのか?
さて、七輪はどこへ消えた?

ガイシャは2名ともしっぽを切られていた。
耳はなぜ持ち去ったのか?
何か根深い恨みでもあるのか、それとも何かのメッセージか?

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でも、私には犯人像が見えている。

『多分、お前、だな?』


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このふてぶてしい顔つき。
こいつしかいない。

『び~ぼ! 七輪とガイシャの耳はどこだっ!?』

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2010.01.29 
「せんせいなんか、大嫌いっ!!」

せんせいというのは、子供達に、
イヤなことでも無理にやらせなければならないこともあるので、
鬼のように思われても仕方がない仕事だと思っています。

コミュニケーションの取り方としては、
カウンセラーのそれのごとく、肯定的受容をバックボーンにしつつ、
やはり、指導ということになれば、
子供のすべてを、そのまま受容というわけにはいきません。

ただ、それにはタイミングと強弱が必要で、
大嫌い、と言わせてしまったのは、
その両方に配慮が足りなかったせいでしょう。

通り過ぎていった何百人の子供達の、誰一人として同じ子はいず、
学生時代に学んだことも、昨日までの経験も、
きょうの目の前の子供に、ぴったり適用することはないのです。

私を嫌いだと、内心で思う人がいても全く不思議はないですが、
大人は、面と向かってそんなことを言いませんから、
子供が放つこの新鮮な響きには、やっぱりずきっとします。
「私に気づかせてくれてありがとうね。」なんていうのは、きっと、強がりです。
15歳の子に、せんせいの立場をわかってよ、ということまで期待するのは、
プロとは言えません。

大人が子供に期待する熱と子供が発する熱とに、温度差があり、
笛吹けど、生徒は踊らず、ということはしょっちゅうありますが、
吹いた笛が、子供を踊らせるどころか、泣かせてしまったのは、
私の中にどこか、傲慢さがあったのです。

ごめんね、と思う心と同じ心で、歯を食いしばれ、と思う。
すきんときながら「大嫌いでもいいから、今は手を動かせ。」と言う。
私は、せんせいとして、それでもまた同じ笛を吹きます。
迷いの音色を響かせてしまえば、子供達の踊りが揺れてしまいます。

どの子にも優しく響く音色、なんてない、のかもしれません。
でも、強く吹いたり、弱く吹いたりしながら、
子供達が舞う踊りの中で、せめて、何かを見落とさないように、
この目を誠実に凝らしていく、だけなのです。

睡眠不足や腱鞘炎は、春が来れば解消されていきます。
子供達の晴れやかな顔を見れば、小さく刺さったずきんも、消えていきます。

早く、春が来い・・・

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2010.01.26 
年が明けてからは、塾では、毎回模擬テストをするのですが、
過去に用意されたプリントも遡って行います。
それで、過去にやったプリントがきょう出てきて、
その時の大失敗がまた蘇ってきました。

あれは・・・夏期講習の時でした。


俳句です。
声に出して読んでみてください。

『大空に春の雲地に春の草』

どなたが作られたのかはわかりません。
高校受験用のプリントにあったものです。

人間せんせいは英語を長く教えてきました。
1対1で勉強するときには、
数学も理科も社会も、試験前には、家庭科も音楽も教えることもあります。
教科書にみんな書いてありますから、中学生くらいなら大丈夫です。

それでも、国語は教えてはきませんでした。
確か国語の先生が見つかるまで、という約束で、
でも、なかなか見つからないのか、見つける意志がなくなったのか、
どういうわけか、人間せんせいが、塾で中3だけ国語を教えるようになって、
もう、10年以上経ちます。

夏期講習も当然、中3の国語の授業もあり、
受験対策で、毎日プリントをやりました。
その日やったプリントに、上記の俳句があったのです。
もちろん前の晩下見はしました。
解答も作りました。

でも・・・・、
黙読では、大きな落とし穴がありました。
教室では音読をしたのです。

はい。ではもう一度、声に出して読んでみましょう。
『大空に春の雲地に春の草』

あなたは何と読みましたか?
「くも」と読みましたか?

人間せんせいは、教室で、きりりと立って、
朗々と、読み上げました。

『おおぞらに はるのうんちにはるのくさ』

あぁ・・・・・。
一度出してしまった声は、言葉は、口の中に戻りません・・・。

生徒たちは、一瞬きょとんとした後、
はじけるように、大爆笑。
もう止まりません。
きりりも効果なし。

長いこと生きてきたうちには何度もありますが、
穴があったら入ってしまいたい、数ある瞬間のひとつでした。

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2010.01.23 
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新聞は、毛布じゃありません。



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新聞は、おままごとのマットじゃないし、



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ましてや、お相撲の土俵ではありません。



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新聞は、隠れ家でもないし、



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お絵描きの画用紙でもありません。



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新聞は、脱ぎ散らかした洋服でもないし、



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もちろん、喰うものではありませんっ。



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新聞というのはね、読むものなのですよ。



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わかりましたか、び~ぼ君。



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2010.01.21 
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ここのうちの玄関ホールは、階段の上り口にもなっていて、
もし、2階から階段を転げ落ちたら、
そして、下まで落ちて、
それでもごろごろボールのように止まらなかったら、
玄関ホールを横切って、
その隣りの、戸を開け放してある、予備室の奥の壁まで
ころころ、どっしん、といくはずです。

ねこ隊も人間たちもたいていは2階にいます。
ねこ隊のおもちゃも2階にあります。
彼らは、バスケットからお気に入りを取り出して、
あっちこっちに転がした後、
やおら、階段から落とし、ころころ転がるのを追いかけて遊びます。
彼らは、おもちゃを2階へは持ち帰りませんから、
玄関ホールや予備室に、おもちゃが次々たまっていきます。

人間せんせいが仕事から帰ってくると、
本日の遊びの結果がいくつもお出迎えしてくれます。

さて、その日は朝から1日留守でした。
お玄関で待っていたものは・・・。

ねずみくん、ボール、そして・・・、
こんにゃく7つ。

前の日はこんにゃくを煮たので、翌日の朝、お鍋にまた火を入れておきました。
いつもはお鍋は中が入っていてもガス台下にしまっておきますが、
その日は忘れて、そのままレンジに出しっぱなしで留守にしたのです。
唐辛子が入っているので、食べはしなかったようでしたが、
ぷるぷる、くにょくにょ、ぽよぽよ、つるつる。
おもちゃにするには、もってこいだったようです。

その夜、人間せんせいの床拭きが、遅くまで続きました。

その後、もうお鍋を出しっぱなしにしておくヘマはしませんので、
こんにゃくがそれ以後おもちゃになることはありません。

最近、ニ~ニはしいたけの軸がお気に入りです。
軸も細かく切って調理しますが、
1本だけは彼に進呈します。

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2010.01.19 
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我が家に最初に来たねこ君は「マイク」といいます。
義姉の住まいの隣りの公園で暮らしていた仔猫でした。
その年、阪神タイガースではマイク仲田というピッチャーが活躍していて、
その選手から名前をもらいました。

その次に来た仔猫は白いふわふわした子だったので、
今度はフランス語の名前がいいと思い、
でもよく考えたりもせず、最初に浮かんだ「フラン」にしました。

3つめは黒い仔猫でしたので、やっぱり精悍なドイツ語でしょうと、
脳みそをうんうんうならせて「シュヴァルツ」とつけました。

そして、その次に来た子が「ねこせんせい」です。

英語レッスン会場である幼稚園にずかずか入ってきて、
その日はまだ冬休み中で先生方も園児さんもおらず、
ぽかぽかと陽のあたるテラスに近い場所でレッスンをしていたので、
仔猫もずっとそこに座っていました。
レッスンが終わり、冬の夜寒に置き去りすることもできず、
仔猫を連れて帰りました。

レッスンの後、今度は塾の仕事に直行でしたので、
仔猫も一緒です。
彼はせんせい用の椅子が気に入って、そこから動かずすやすやしたかと思えば、
生徒のプリントにスタンプ台を踏んで肉きゅうスタンプをぺたっ。

それで、この子の名前は「ねこせんせい」に決まり♪

その後、月日は流れ、
「マイク」も「フラン」も「シュヴァ」も老猫になって、
みんな星へ帰りました。
「ねこせんせい」の後には、
イタリア語の「び~ぼ」
スペイン語の「マドレ・マシュ」「ニ~ニョ・あだち」と、
ただ今、我が家には4頭のHAPPYねこ隊が暮らしています。

この先、寒空に仔猫と出会ってしまったら、
だんだん馴染みのない言語からの命名になる宿命です。

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2010.01.18 
人間せんせいには怖いものがいっぱいありますが、
一升瓶もそのうちのひとつです。

一升瓶は動くわけじゃないし、飛んできて攻撃することもないし、
一体何が怖いのでしょう。

記憶にあるのは、3歳くらいのときのことです。

背がまだ1メートルもない、ちび人間せんせいは、
お隣りのおばちゃんちのお庭をよく見に行きました。
現代の家のお庭のように、きれいに作られていたわけではありませんが、
小さいお庭なのに、お花であふれていました。

その日、ちび人間せんせいが遊びに行くと、
おばちゃんは一升瓶でお花に水をやっていました。
人間せんせいもおばちゃんの後について、水やりを見ていました。
そこへ、近所のおばさんがやって来て、おばちゃんと立ち話を始めました。

人はひとつのことに夢中になると、他のことがおろそかになったりします。
おばちゃんは、おしゃべりに夢中になって、
手に持った一升瓶のことをしばし忘れたようでした。

一升瓶は、だんだんに斜めになっていき、
ちび人間せんせいの頭の上に、水がどぼどぼこぼれてきました。
当時はまだ、水で顔を洗うこともできなかったくらいでしたから、
水のかかったねこのように、ぴゅ~~っと、逃げ帰ってきてしまいました。

あの瓶は怖い・・・。あの茶色い瓶は怖い・・・。

さらに一升瓶恐怖症を決定的にしたのは、何を隠そう、「星飛雄馬のとうちゃん」でした。
この人は、気に入らないことがあると、
何の得があるのか、ちゃぶ台をよくひっくり返しました。
そういう場面のとき、このとうちゃんの傍には、一升瓶が置いてありました。

あの瓶はこわい・・・。あの茶色い瓶は怖い・・・。
何か得たいの知れない魔力を持っている・・・。

その、魔力を持った茶色い瓶が、今、人間せんせいのうちにあります。
先日建前をしたお友達から、お返しにいただいたのです。

ど・・・どうしよう・・・?
ねこ隊は、親しげにすりすりしています。

やめれ・・・。


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2010.01.16 
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まだネットなどよく知らなかった頃、
PC教室で、さぁHPを作成しますよ、1.2の3それっ!
と、クリックひとつで本家サイト前身のサイトを作ることになり、
HNの意味さえもわからなかったのに、何かニックネームを決めねばならず、
我が家には「ねこせんせい」という名の猫がいて、
そして、私は、塾やレッスン会場で英語を教えていることもあり、
では、人間のせんせいということで、安易にこのへんなHNを決めました。

当時の私は、掲示板といったものにも馴染みがなく、
自分ひとりでひっそりと使うもののような認識でしたが、
実際に掲示板に書き込みをするようになったら、
なんと、人目にも触れ、しかも、他の人のHNと大きく違っていることも知り愕然としました。

だいたい、『佐藤先生』とか、『鈴木先生』とか、
「先生」というのが「・・さん」に当たるものですから、
「せんせい」を取ったものが名前だとすると、私の名前は、『人間』か・・・?
『人間さん』と言っているのと同じで、
普通の人は、自分をわざわざ人間だと名乗ったりしません。

案の定、掲示板で「初めまして♪」とご挨拶下さる方は、
「HNが変わっていますね・・・」とみなさん最初の言葉を書いておられました。

自分ひとりで考えたり、思いついたりするときには、全く違和感はないのに、
世間の物差しを知ると、それが大いにずれていたことがわかり、
恥をかいたり、赤面することが何度あったでしょう。

ネット上で仲良しのお友達ができるようになると、
メールだけでなく、お手紙や小包なども交し合うようになり、
本名を知り合った初めの頃には、差出人にHNも書いておくこともあります。

封書に「人間せんせい」と書くこと程恥ずかしいことはありません。
ポストに入れればお友達以外の目には触れずに済みますが、
小包を送るときには受付で確認されます。
うううう。そんな目で私を見ないで・・・という思いで、すっと下を向いていました。

HNを変更しようと思ったのも1度や2度ではありません。

今度はもっとかわいいのにしよう・・何がいいかな・・
今度こそよぉ~く考えるんだぞ。

と、よぉ~く考えているうちに9年も経ってしまい、
慣れるというのは恐ろしいもので、
ま、今更、いいか・・・と今に至っています。

我が家の猫に「ねこせんせい」という名は決してふざけてつけたのではありませんが、
彼の兄ねこ達は、マイク、フラン、シュヴァという普通のペット名が付いていることを思えば、
なぜ、自分だけがこんなへんな名前なのだと、
もしかしたら、彼も文句を言いたいかもしれません。

決して変な名前ではないのだよ、ちゃんと理由があってつけたのだよと、
彼の手を握り優しく言い聞かせる時、
多分、自分のHNも、最初に浮かんだものなのだから、
文句を言わず、愛しく思うことにしましょうと、自分にも言い聞かせます。

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2010.01.15 
人間せんせいの本名は、音は、どこにでも転がっている名前ですが、
それに当てた漢字のほうがむずかしく、
今まで生きてきて、初対面で正しくこの名前を読んだ人は、高校の国語の教師一人だけです。
旧姓は、日本の名字ベスト10にはいるくらいのありふれたものだったので、
何かの折には、名前の方だけ説明すれば済んでいました。

結婚後の名字がまた少し変わっていて、
その音だけ聞けば必ず別の漢字になる、という厄介なものなので、
正しい漢字を説明しなければならなくなりました。

引っ越したら、ここの住所がこれまた恐ろしいもので、絶対誰も書けません。

電話で個人情報をやり取りするときには、
名字から、名前から、住所から一字一字説明しなければならないので、いつもうんざりです。

ところで、ファミリーレストランなどで名前を記入して順番を待つときには、
面倒くさいので適当な名字をつかったりします。
きょうはSMAPでいこうという時には、「香取さ~ん」とか、「木村さ~ん」とか呼ばれます。
県名でいこうという時には、「宮崎さ~ん」とか、「秋田さ~ん」とか呼ばれます。

ここのところは動物シリーズです。
「大熊さ~ん」「小熊さ~ん」
このへんの名字はあるようです。

人間家族と変わりばんこに考えるのですが、
前回は、人間せんせいの番でした。
名字か、名字でないかぎりぎりのところで実験してみました。
「しろくま」と書きました。
レストランのお姉さんは、首をちょっとかしげて、
「お二人でお待ちの、しろくまさ~ん。」と呼びました。
やっぱり、あるんだ!感動しました。

でも、人間せんせいたちの後ろに並んだ人が、笑っていました。
メニューを片手のお姉さんも笑いをこらえていました。
「しろくまさん」という名字はやっぱりないかも知れません。

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2010.01.14 
お風呂は、一日の疲れを癒すのに最適な場所です。
特に、この頃のように寒い日では、いつまでも出たくなくなってきます。

ところで、バスタブにはなんで花柄とか、チェックとか、ねこ柄とかがないのでしょう。
淡いブルー、ピンク、グリーン、そして白。
最近では黒や、濃紺や、えんじ色なんかも出てきました。
でも、ねこ柄は、やっぱり見たことがありません。
水玉模様とか、ストライプとか、あったらきっと楽しいのに。

今の家を建て直したとき、バスタブはどういうのにしようかといろいろ考えました。
模様付きがないなら、1色で選ばなければなりません。
パステルカラーはよくあるので、ちょっとシックで落ち着いた色にしようと、
グレーを選びました。
カタログでは、パールが入っていてきれいな色です。
これを機に、シックな女性に変身できるような、
そんな気分になりました。

さて、建築がまだ柱しかできていないときに、
ユニットバスは最初に入りました。
「わぁ~い、どんなにシックだろう?」
と、楽しみにドアを開けてみました。
愕然としました。
パールの入ったグレーというのは、ウルトラマンと同じ色でした。

やっぱり淡い色というのは、売れるべくして売れているのです。
シックな女性にいまだ変身できないのは、このウルトラマンのせいだと思います。
シックどころか、なんだかおもちゃをもって入りたくなる気分です。

でも、それでもお風呂は、やっぱり好き。
だからこそ、「ねこ柄」を発売して欲しいものです。


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2010.01.13