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人にとって何が幸せなのかということは、それぞれで違うでしょうが、 
いつまでも健康で兄弟や家族と仲良く暮らせるというのも、 
間違いなく幸せのひとつでしょう。 
 
母方の兄弟はみんな、連れあいは亡くなりましたが、本人達はいたって元気で、 
毎日が日曜日になってから、年に何度か誘い合って出かけます。 
イタリアは、父は何度か、母も2度目、叔父叔母や人間せんせいにとっては初めてでした。 
 
人間せんせいの仕事柄、誰かが代わってくれるというものではないので、 
休む日にちの分の授業やレッスンは、振り替えでぎっしり詰め込まれ、 
いつものことながら、機内で寝ればいいやと前夜までばたばた。 
そしていつもながら、機内で快適に寝られるというわけではないのです。 
 
ヨーロッパは初めてなので、今回は海の上を飛ぶのではなくシベリア上空です。 
窓の外を楽しみにしていましたが、悲しいかなツアー旅行、 
窓側の席は往きも帰りも当たりませんでした。 
機内にある、飛行ルートの現在地の表示を見ながら、 
今頃は北欧上空、あぁ今はスイスかなぁ・・と、窓側で寝ている人を恨めしく思いました。 
 
ジャンボ機の真ん中の6列だか8列だかの席は、感動も何にもない席で、 
自分が飛行機に乗っていることさえも感じません。 
飛行機に乗っているというのは、窓の外、飛んでいるのを見て初めて感じるのです。 
 
さて、おもしろくも何ともない席にて14時間。 
これは拷問に近いものです。 
そして、ドイツ大手「ルルルルルル社」の飛行機は、 
座席に座っているだけで肩や首が猛烈に凝るという不思議なもので、 
人間せんせいは、しばし本を読んでは首をかくかく、ついでに顔も「アィ~ン」 
また少し読んでは「ひげダンス」の上半身ダンス、 
みんなが寝てしまってからは、通路にて全身「ひげダンス」と、 
身体の凝りと戦うのに必死の思いでした。 
 
遠いっ!! 
 
朝5時に起きて10時のフライトでした。 
それから延々、日本時間のままの時計の針は、 
夜の10時を過ぎて夜中の1時まで回りました。 
その間ずっと座りっぱなしで、飲んで喰って、 
うたた寝して本を読んで・・・ようやく乗り換えのフランクフルト空港。 
 
あぁ、もういい。 
もう飛行機は結構です。 
私をこのままドイツで降ろしてちょうだいっと何度ものど元まで出かかりました。 
 
それから待つこと2時間。 
やっとユーロ国内線に乗り換えてイタリア入り。 
最初に着いたのはミラノでした。 
 
信じられないことに、ホテルに着いたらもう寝る時間。 
この日は起きてから飛行機にしか乗っていません。 
理不尽な一日となりました。 
だから、旅行は近いところに限ると長年思っていたのでしたが・・・。 
 
 
 
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ミラノ大聖堂


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2005.12.09 
人間せんせいの記念すべき最初のイタリアの地は、ミラノ・マルペンサ空港でした。 
あんなに早起きしたのに、飛行機に乗っていただけでもう夜で、 
バスに乗せられてホテルに着き、みんな能面のような顔で無言でチェックイン。 
 
さぁお風呂に入って、やっと身体を伸ばして寝られる~と思いきや、 
70歳、80歳のおばあさま方は、おもむろにスーツケースを開け、 
開ければイヤでも服が目に入り、クロゼットに入れながら、 
「あれ、それ、持って来たのね。いいじゃない~♪」 
「それより、こっちはどう?しばらく着ていなかったものだけど・・」 
「あら、いいわよぉ~。」 
「ちょっと着てみるか♪」 
・・・と、先ほどの能面は脱ぎ捨てて、 
家で荷物を作る時に、あ~でもないこ~でもないと散々着たくせに、 
今また、ファッションショーを始めるではありませんか。 
 
し、信じられない・・・ 
 
そんな高いテンションについていけず、 
彼女達よりは若いはずの人間せんせいは、お先に寝てしまいました。 
 
さて、この時点では、やっぱりヨーロッパは想像以上に遠く、 
飛行機にうんざりしただけの1日を過ごしたので、 
もう2度と来ることはないだろうと、人間せんせいのテンションは下がりっぱなしでした。 
 
・・・が! 
 
このツアーは、 
イタリア4大都市めぐり、オリエント急行に乗る、5星ホテルに泊まる!! 
とかなんとかの広告に、父がミーハーに反応して申し込んだのでした。 
ミラノ、ベネツィア、フィレンツェ、ローマ、と、主要都市を周遊するのであり、 
初めての旅としては一応、必要充分条件を満たしているのだと思います。 
 
イタリアはリピーターが多いと聞きます。 
行ったことがなければ、行くといいよと薦められます。 
行くとしたらイタリアだわ、という声も友達から聞きました。 
夏にTVでイタリアの特集をしていたのも録画して見ていました。 
 
でも、歴史のあるヨーロッパの国のひとつに過ぎないと思っていました。 
いや、本当はそうなのかもしれません。 
今回フランスを訪れたとしてもイギリスだったとしても、 
旅行が終わる時には、その国をもう一度訪れたいと思ったかもしれません。 
 
そして、翌日にミラノ大聖堂を訪れた時には、 
人間せんせいは口をあんぐり開けっ放しで、 
早くも、この国のとりこになっていました。 
 
そして、その思いは、 
ミラノよりベネツィア、ベネツィアもいいけれどやっぱりフィレンツェ、 
最後のローマに来た時には、もう、帰りのチケットは捨ててしまいたい気分になりました。 
 
この国は、美の宝庫だっ! 
 
 
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ミラノ大聖堂は、ゴシック建築の最高傑作とされ、 
135本の尖塔には、それぞれ、だれそれという人の彫刻が施されて、 
一番高いところには、マリア像が金色に輝いています。 


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街を見下ろすように、人を見守るように立つ姿。 
その発想は、名古屋城のしゃちほこにも匹敵する、か・・・ 
 
おぉ~、そ~れ、見~よ♪ 
 


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2005.12.08 
ミラノで街を歩き、大聖堂やお城の美術館に行って、 
そこここの建物や彫刻、絵画に、なんだかすごいぞと感動どきどきしたものの、 
この地に住んでいたというダヴィンチの気配を感じないまま、 
後ろ髪をぐいぐい引かれながら次の地、ヴェネツイアへ来ました。 
 
ミラノはどんより曇っていたのに、ヴェネツィアについたらぴっかぴか♪ 
サンタルチア駅から大運河をヴァポットという水上バスに乗りラグーンに出ました。 
あちこちの教会が水ときれいな青空に映えます。


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まさしく水の都、う、美しいわぁ~~と、あんぐり開けた口はもっと大きくなって、 
ミラノもダヴィンチも吹っ飛び、 
ツアーで来ていることも、じじばばの旗持ちということも忘れ、 
しばし、ぽかぁ~ん。 
 
水辺に立ち並ぶ貴族の館や宮殿、教会、鐘楼、 
それこそ、ヴェニスの商人達が貿易で成功し、贅を尽くしたというきらびやかさ。

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船を降りたところが、色々なシーンで出てくるかの有名なサンマルコ広場で、 
有名だということは、人の出は恐ろしいほどということです。 
人、人、人! 
 
これほどの人の出というのが、景観を損なうほどでちょっと残念。 
水辺の宮殿、それに沿ってにぎわう人々、 
まるで、オンシーズンの熱海の海岸に来ているような錯覚をしてくらくらしました。 
 
ヴェネツィアのおもしろさは裏にこそありました。 
広場から奥へ入ると、そこは迷路、小路がくねくねしています。 
そしてそのくねくねの間を縫うように、小さい運河が突然現れたりします。 
辻々の陰から、カーニバルのコスチュームをまとった少女が不意に現れそうで、 
中世の商人がひょこっと顔を覗かせそうでわくわくします。 
 
ただ、残念ながら、この日は一日中連れて歩かれて自由時間はなく、 
置いていかれないように、ついていくだけで精一杯。 
寺院の全体も迷路も、写真が思うようには撮れませんでした。

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だから、次回っ!! 
この迷路をゆっくりと、迷子になりながらまた歩きたいな♪ 
 
この日のお泊りは、本島からラグーンを渡ったサンクレメント島にあるリゾート。 
船で島に渡り、この小さな島全部がホテルの敷地になります。 
サンクレメントパレスという名の通り、でっか~いホテル。 
母と叔母と人間せんせいと、3人部屋なので、 
ツアー中は、他の人たちよりも大きな部屋のスイート、ジュニアスイートをもらい、 
同じツアー料金なのに、ラッキーでした♪ 
 
先ほど書いた本島の迷路小路は、裏の路地という印象なのに、 
イタリアブランドのお店もあって日本人がぎっしり。 
でもやっぱり、せっかくここへ来たのなら、 
ガラス製品のお店や文具店、カーニバル用のマスクのお店がおもしろく、 
埼玉でカーニバルでもしようと、人間せんせいもマスクを買いました♪ 

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2005.12.06 
ヴェネツイァからフィレンツェまでは、オリエント急行に乗って移動です。 
このツアーの目玉のひとつでしたから、前夜から添乗員さんも、 
「いよいよです!」と盛り上げます。 
 
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2人ずつのコンパートメントなので、5人のグループではひとり余り、 
人間せんせいはゆったりと独り占めできたのですが、 
なんせ古い列車なので暖房がすぐには効かず、暖を求めてみんなBARCARへ大移動。 
もったいない列車の旅となりました。

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レストランやBARの壁や仕切りに描かれる装飾がとてもきれいです。


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さぁ、フィレンツェ。 
街全体がルネッサンスの美にあふれ、 
建築が、絵画が彫刻が、その歴史を物語り、人類の遺産となっている花の街。 
 
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・・・が、が、がっ!! 
 
悲しいかなツアー旅行、ウフィッツィ美術館の隣りまで行きながら、 
見学はコースに盛り込まれていませんでした。 
ミラノでのダヴィンチの「最後の晩餐」も近くまで行きながら予約が取れず、 
今思えば、偶然にスフィルツァ城博物館で、 
ミケランジェロの彫刻に触れたのは、奇跡のようでした。 
事前に勉強もせず、他人事のような感覚で、ばたばたとこの旅行に参加したツケを、 
ここへ来て、人間せんせいは大いに悔いました。 
 
いや、実は、旅行を申し込んだ後に、 
美術館めぐりのコースは別になっていることを知ったのですが、 
それに変更しようとしたらもう定員いっぱいだったのでした。 
芸術にそれほどの興味があるわけでもなく、まぁ仕方がないか・・くらいでしたが、 
いざ来てみると、それがどれほどもったいないことなのかつくづく感じました。 
 
教室で子ども達にはいつも言っています。 
予習が大事なのだと・・・ 
 
おぉ~、それ見~よ! 


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フィレンツェのドゥオモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会。 
美しいモザイク模様の教会で、花の聖母教会と呼ばれます。 
外観は3色の大理石ーピンクは愛情、緑は希望、白は信仰を表しているそうです。 
そのクーポラ(ドーム天井の中)に描かれたフレスコ画、ヴァザーリらによる「最後の審判」。


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2005.12.04 
いよいよ旅も最後の地、ローマ。 
移動するたびに後ろ髪を引かれ、 
でも次の地を訪れると、前地よりもこっちの方がいいと、 
ミラノ<ヴェネツイア<フィレンツェという式は、ローマにも当てはまりました。 
 
お昼にローマ入りして、バスで市内を周り、 
車窓から古代の遺跡、中世の建造物を見ただけで、 
『ここだ!私が来るべきところはここだったのだ!』と、心が自然に震えました。
 
その心を表現しようとしても、バスの中では他の人もいるので、 
ありがたやありがたやと、手を合わせて拝むことも、 
震える肩を自分で抱きしめて慟哭することも叶いませんでしたが、 
その昔、貴族の娯楽のために、猛獣と奴隷が死闘を繰り広げたというコロッセオでは、 
亡霊となった彼らに呼ばれ、その姿を、この目で確認しました。 
 
ほれ、写真にもしっかり写っています。 

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冗談はさておき、 
このあたりはフォロ・ロマーノといわれ、 
市民が集う公共広場から、シーザーやアウグストゥスの共和政時代には、 
政治機関や神殿が築かれて、国の中心になった所です。 
戦勝記念の大きな凱旋門もいくつか建っており、盛大なパレードが行われたことでしょう。 
 
といっても、車窓の中では、ガイドさんの説明を聞きながらシャッターを切ったので、 
みんな建造物の半分だったり、さっきのように亡霊が写ってしまいました。

ここはもう1回来て、ゆっくり中に入って歩かなくっちゃね。 
もう1回来る所がいっぱいだな・・・・ 
 
ローマの街は、そこここに大きな石、遺跡がころがっています。 
 
なぜだろう・・・ 
人間せんせいは、花や緑、山や林からはあまり話しかけられませんが、 
石は、大きいのからその辺の小さいのまで、よく話しかけてくれます。 
 
フィレンツェでの素晴らしい美術に身体が震える人は、 
前世の記憶に中世のルネッサンスが関係しているのかもしれず、 
そう思えば、人間せんせいの場合は、もっとはるか昔、 
古代に想いが飛ぶことが多いので、この時代に石でも運んでいたのかもしれません。 
 
トレビの泉は見事な彫刻でした。 
さすがに観光スポット、人の山で食傷気味。 
おまけに人間せんせいは、なぜか学生服で修学旅行のよう・・・・ 
でも、再訪を願って、左の肩越しにコインを1枚♪ 

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ここまでは、人間せんせいもきりりと旅行日程をこなし、 
じじばばさま達のお世話も抜かりなく、 
美術に関心のあるふりをして、万事うまくいっていました。 
 
ここまでは・・・


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2005.12.03 
ローマではやっと、丸1日自由時間があり、 
じじばばさま達はオプションでナポリ・ポンペイに行きましたが、 
人間せんせいは、ローマの街を歩きたいと残りました。 
 
「ナポリを見てから死ね。」という言葉があるそうですから、 
充分に心が惹かれましたが、いやいや、 
シチリア、サルデーニャ、青の洞窟、アマルフィ、 
南イタリアはナポリ、ポンペイだけにあらずと、 
次回へのモチベーションを高めるべく、きりりと切り捨てました。 
 
美術に無縁の人生を送ってきていても、 
ミラノ、フィレンツェと、近くにいながら触れられなかったと泣いたのですから、 
まずは、やっぱり、バチカン博物館へ行かなくては。 

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並びさえすれば鑑賞できるのならば、並んで見せましょう、いつまでも♪ 
というわけで、何百メートルも列ができる中、朝から並びました。 
1時間半でチケットが買えたのはラッキーの方だったようです。 
さぁ、手荷物検査もボディチェックも済ませて、いざっ♪ 
 
・・・と、どう周ればいいの・・・・? 
 
それもそのはず、後で知ったことですが、 
この宮殿は古代から現代美術まで20以上の博物館や美術館に分けられていて、 
迷路のような展示コースは7キロにも及び、全部を鑑賞するには一週間かかるとか。 
 
そんなことは全く知らなかった人間せんせい、ぞろぞろと大勢が歩く後をついて、 
ひと部屋入るごとに、見事な天井画を見上げては、おぉ~っとのけぞっていました。 

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最初は余裕もありましたが、だんだん先が心配になってきました。 
順路というものがありません。 
いや、あるのですが、東回りと西回りみたいに、何通りかの順路が表示されています。 
右へ行く人もいれば左へ行く人もいて、上へ上がる人もいれば、下へ降りる人もいて、 
向こうは見えるけれど、ここからは入れない・・・? 
 
どこをどう周ればいいのかわからないけれど、 
どの順路も「システィーナ礼拝堂」へ続いているようなので、何とか行けそうかな・・・。 
あとは、美術に無縁でもなぜか知っている「アテネの学堂」を見たいものです。 
ラファエロの「署名の間」というのはどこになるのでしょう・・・? 
 
目指してなんか、とても行けません。 
ぞろぞろ後をついて、偶然の奇跡に任せるしかないようです。 
ただ、来た、だけで、見られるつもりになっているのではだめなのです。

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それにしても、ここの美術品は歴代皇帝のコレクションだといいますが、 
ローマ帝国がキリスト教を公認してから、教会の力を利用して国の増強を図り、 
教皇は宗教的な地位だけでなく政治的にも権力を握ることになった・・・、 
それがどれほど大きなものであったかが、 
このきらびやかな装飾を通してうかがえるような気がします。 
 
さて、偶然の奇跡は起こりました。 
ぞろぞろと人の後をつき、気がつくとラファエロの「署名の間」にいました。 
部屋中が見事なフレスコ画で埋まっています。 
フレスコ画とは、モルタル壁の上に顔料で描くのですから、壁画というわけです。 
教科書で見て何となく惹かれた作品が、 
壁一面7・8メートルもあるものだとは思いませんでした。 
 
天を指すプラトン、地を指すアリストテレス、 
その他にもソクラテスやピタゴラス、ユークリッドなど、 
ギリシャの賢人、哲学者や科学者達が描かれていますが、 
その顔は、ダヴィンチ、ミケランジェロに似、そして自分自身も、というように、 
人々の知の大本となったギリシャの賢人達の中に、自分達の時代を映したのだそうです。 
 
美術館はフラッシュは禁止でしたが、カメラ撮影は許可されていました。 
上が「アテネの学堂」、下は、同じラファエロの間にある「聖体の論議」 
学者達が論議を交わすその天上で、キリストを中心とした神が描かれています。 

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2005.12.02 
さぁ、あとは「最後の審判」を見るために礼拝堂へ! 
 
勿論、その他にも優れた作品は数知れずあるのですが、 
造詣の深くないどころか、「ぞ」の字もない人間せんせい、 
そういえば教科書で見た作品、しかも、この地へ来て初めて、 
あぁそこに展示されているものなの、じゃぁ見なくっちゃね~という程度で、 
み~ちゃんは~ちゃんのノリでここまでやって来ました。 
 
しかし、それは芸術への冒涜というもの、 
その罰は人間せんせいに重く重くのしかかりました。 
 
途中に売店があり、そこで写真集と絵葉書を購入したのですが、 
写真集というのは分厚いもの、重くて重くて、 
ショルダーに入れたので肩にずんとのしかかり、身体がかしいでしまいました。 
ペットボトルの水も持っていました。 
取った手袋やスカーフも、カメラも文庫本も持ち、バッグはぱんぱんでした。 
 
どこなの・・・まだなの・・・? 
 
7キロも歩くのです。 
礼拝堂は順路の最後に書いてあったところです。 
そんなにすぐには到着できないのでした。 
 
朝から並ぶのでいっぱい着込んだ人間せんせい、1枚脱ぎ、また1枚脱ぎ、 
それらを持って歩くのも大変で、 
汗まみれになっても身につけていたほうがましだったか・・・ 
コートを持ち、セーターも脱いで、両手に抱え、 
ふくらんだショルダーを肩にかけ、そっちの方に斜めにかしいだまま、 
ぜいぜい、どろどろ、よたよた歩くのは、罰でなくてなんでしょう。 
 
だからね、予習は必要なのです。 
 
中庭に短時間で見学するための順路地図のようなものがあるそうです。 
入り口にクロークはありました・・・とほほ。 
 
こんな調子で、でもそれぞれの作品はやっぱり素晴らしく、 
おぉ~、よたよた、おおおぉ~! ぜいぜい・・を繰り返しながら見て周り、 
それまでと同じように、次の部屋へ入ったところ、 
そこはそれまでとは違って大きな大きな部屋であり、天井も恐ろしく高く、 
そして、体育館みたいなその部屋には、ぎゅうぎゅうに人が集まっていました。 
 
な、なんだ・・・!? 
 
みんな上を見ています。 
人間せんせいも天井を見上げました。 
 
あ・・・・ 
 
はるかに高いところに、それはありました。 
ミケランジェロが初めて手がけたというフレスコ画。 
旧約聖書を題材にした、天地創造からの9つの物語。 
なんと色彩豊かで美しいのでしょう! 
 
ということは・・・ここが礼拝堂・・? 
 
振り向きました。 
 
入って来た側の壁に、体育館のような礼拝堂の大きな壁一面に、 
ミケランジェロの「最後の審判」が描かれていました。 
 
ユリウス2世の命で手がけたこの礼拝堂の作品、 
完成ののち、人々が見たときに、 
「神のごとき、ミケランジェロ・・!」と絶賛したそうですが、 
キリスト教信者でなくても、美術がとんとわからなくても、 
み~ちゃんは~ちゃんでも、よたよた、ぜいぜいしながらでも、 
その圧倒的な存在感は、胸に熱く迫るものがあります。 
 
す・・・すごい・・・! 
 
最後の審判、天上へ上る者、地の底へ落ちる者。 
天才は確かに存在するし、神も本当にいるのかもしれないな・・・ 
 
こんな大きな空間に人がぎゅうぎゅうにひしめいていて、 
でも、誰一人、口を開く者はいませんでした。 
ここへ入るまで、ここにこんなに大勢の人達がいたなんて気がつかなかったくらい
静寂に包まれていました。 

人々はここがどんな場所なのかを知っており、 
見事な作品の前では、声などあげられないのでした。 
人間せんせいはなぜだか泣きそうでした。 
 
いや、訂正。 
 
どんな場所なのかを知らない人も、本当はいっぱいいたようです。 
もちろん、人間せんせいもそのおバカなうちのひとりでした。 
 
たくさんの人がカメラのシャッターを切っていました。 
今までの部屋がOKだったので、人間せんせいもシャッターを切りました。 
 
「Don't take pictures ,please .」 
そう小さな声で言って、人々の間をまわる係りの人を見て初めて気がつきました。 
ここは、フラッシュだけでなく写真撮影そのものが禁止でした。 
 
やっぱり予習は必要です。 
おぉ~、それ見~よっ!! 
 
日本を代表してバカを晒してしまい、日本国民に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、 
そのバカの証しをここで晒すのは、もっとアホなのかどうか、バカには判りかねます。 
でも、せっかくなので見ていただくことにします。 
各関係者の方々、そして、神様、どうかお許しください。 
お友達の皆様、人間せんせいのアホはご承知と思いますので、絶交しないで下さい。 
 
 
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2005.12.01 
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