人間せんせいが中学に上がり、今の時期になると、
中間テストのため部活はお休みだの、
職員室には入室できず、先生を入り口で呼んでもらうだの、
なんだか物々しく、何事が始まるのかとどきどきしました。

その頃、中間テストは「中間考査」といいました。

ちゅうかんこうさぁ~~???

そんな日本語も知りませんでしたし、
この間まで小学生だったので、テスト週間というのが想像できず、
何か大変な行事だという緊張感だけが伝わりました。


今、人間せんせいの目の前の子どもたちも緊張しています。

「一日テストばかりってなんかやだ~」
「早く帰れるらしいよ♪」
「理科や社会の勉強ってどうやるの?」

中学1年生の英語の中間テストなんて、殆ど学習していることがないので、
アルファベットを正確に書けるようにするとか、
自分の名前を書けるようにするとか、
せいぜいが、レッスン1のページの英文だけです。

それでも、この科目は小さなミスをしやすいこと、
文字や記号をきちんと書かないといけないこと、
先生が読める文字を書くこと、
そして丸暗記すればできちゃうこと、など、何度も練習をしていきます。

大人から見れば本当に簡単な問題ですが、
基本の基本、ここで満点が取れれば、ニコニコ得意科目になれる・・・・


なれない
なれない   (ー”ー;)  


1学期中間の英語なんて、誰でもいい点が取れてしまいますから。


が、不思議なことに、
90点でニコニコの子と、80点でニコニコの子と、
100点でニコニコの子では、その後が少しずつ違ってきます。

100点を取らせないと、その後も小さなミスをするようになるのです。
学習する内容が少ない今、
隅々まで目を配ってミスをしない癖をつける、
これが1年生の1学期中間テストの一番の目標になります。

定期テストや入学テスト、それらが今の形態で行われる限り、
一つのミスの命取りを、今のうちから習慣づけます。

さて、あともう1週間!


と言いつつ、
人間せんせいは、きょうから公開の「パイレーツオブカリビアン」
仕事帰りにレイトショーで♪

ごめんよ~、みんな。
頑張っておくれ~。


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今年はだいぶ遅かったスズラン。

もう何十年も昔、まだ学生の頃に、
北海道に行った記念に、ひと苗のスズランを人間家族に送りました。
体育会系の男の子に、花の苗なんぞ送っても喜びもしなかったでしょうが、
おばあちゃんが大事に植えてくれて、今では30も40も株が増えました。

ありがたいことです。


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2011.05.21 
大学のセンター試験が終わり、ほっとしたのもつかの間、
人間せんせいの住んでいる所では、
今週末からいよいよ私立高校の試験が始まります。

公立高校はどの学校も、みんな同一テストを受けますが、
私立は各自で志望校が違い、試験も違うので、
それぞれの学校の過去問題、それぞれの傾向、
それぞれの子の苦手克服課題、と、
人間せんせいの準備は山のようにあり、ついつい就寝が遅くなります。


高校生はもう半分自立しているので、それ程心配はしませんが、
15歳の子供達にとっては、自分の手で自分の未来への扉を開ける初めての試験です。
誰も助けてくれない、自分を頼りに一歩前へ進む、
それは、受かるとか受からないとか、偏差値が高いとか高くないとか、
そんなことよりもずっとずっと大事な、経験になるはずです。

だから、人間せんせいも、仕事だからということだけではなく、
3年を一緒に過ごした彼らに対して、誠実に心を込めて準備をし授業をします。

寝不足になっても、家事が手抜きになっても、あと1ヶ月少し。
お友達が心を込めて作ってくださった、カレンダーを、勉強部屋にも仕事場にも置き、
自分で描いた絵を素敵な形にしてくださったmilkさん達に感謝して、
そのうれしい気持ちを栄養に、子供達に誠実に向き合っていけたら、
寝が足りないくらい、なんのその。
勇気凛々、ファイト一発、やる気満々。


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どうもありがとうね。
私を支えてくれる人がいるから、明日が迎えられます。




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2011.01.20 
塾では23日から冬期講習が始まりました。
ゆっくりねこ隊と過ごしてもいられないので、
本日は、また、子どもにネタをもらいます。




読み仮名をふる問題の誤解答。

「万物は流転する」(ぎゃくてん)・・・うん、確かにね。
「試合に臨む」(いどむ)・・・わかる、わかる、その気持ち。
「曲全体を高潮させる」(たかしお)・・・むむ、さすがにそんな動詞は知らん。
「夕暮れが迫ってきた」(おって)・・・きゃぁ~!
「無理強いする」(むりづよい)・・・この方が切迫感があるかも。
「余暇を楽しむ」(よひま)・・・ほわぁ~~んとした感じがする。

漢字に直す問題の誤解答。

「カせられた歴史的運命」(枷せられた)・・・真理をついてます。
「疲れがカイホウに向かう」(介抱)・・・老々介護も増加中の折。
「セイイのこもった言葉」(勢威)・・・せんせいも反省。
「生活のヨウシキ」(洋式)・・・今の子どもにはこうなのでしょうな。
「森の文化をソウゾウする」(想像)・・・森の文化って何よ?子どもの方が正解かも。
「キチに富む人」(奇知)・・・こういう人は大好きです♪
「山にショクリンする」(食林)・・・偽造食物、汚染食物が人を林に向かわせる~
「傍若ブジン」(婦人)・・・男性たるもの、いつも紳士でね。
「ハチクの勢い」(八九)1・・・2・・・3・・4・・5・6・7・8!9!10!!!

子ども達の文字離れといわれますが、
そして、今年の子ども達にも読書の習慣はないようですが、
なかなかどうして、素晴らしい発想です。
「落語は笑いのゲイの代表」なんていう、
わけのわからない変な問題文を作る大人よりもよっぽど。

頭はいつもやわらかく♪


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ぼくのおつむは、いつも柔らかいんよ~♪
ふあぁ~~っ。



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2010.12.27 
中1で初めて英語を学び始める時には、アルファベットを覚えた後、
This is a pen. とか、I have a book. とかいう文が教科書に出てきます。
大人から見るとごく簡単な文なのですが、
これ、中学の文法の基本中の基本で、
これがわかっていないとその先の英語の成績は壁にぶつかる大事な文です。

だから、中1の1学期、まだ簡単だからとうかうかしていると、
気がついたら2学期には奈落の底に落ちていた、ということになります。

4月、中1の生徒はたった4人で、
塾長としては頭を抱えたでしょうが、人間せんせいはラッキーと思ったものです。
それが、2学期の中間テストでどどっと点が落ち、びっくりした子達が、
10月の終わりに慌ててて16人入塾して来ました。
まぁこういう傾向は、毎年似たようなものですが、
人間せんせいも一気にうへぇ~!

中1の英語は簡単でしょ?
せんせいの仕事も楽だと思うでしょ?

ところがどっこい。
こういう子達ほどやっかいなものはないのです。

彼らは「うかうか」していたので、単語もろくに覚えていません。
ヘタをすると、アルファベットの小文字も覚えていなかったりします。
中1の英語は、be動詞と一般動詞との区別ができ、単数と複数の違いがわかれば、
それで十分です。
それさえできれば、あとは、新しく習うことも積み重ねていけます。

逆に言えば、ここができなければ、
この先、2年生の文法、3年生の文法も理解はできません。
いや、理屈は理解はできても、問題に正解はできません。
ゆるゆるの基礎に家を建てるようなものだからです。
耐震強度疑惑なんてもんじゃありません。
大きな地震が来なくても、その先のテストでは崩壊の一途をたどります。

中1の授業は、手取り足取り、本当に丁寧にやります。

日本語と英語では語順が違うこと、
be動詞を使った文と一般動詞を使った文とでは、否定文や疑問文の作り方が異なること、
どういう時にDo を使うのか、使わないのか、
人称や複数を扱う時にはその単語だけの変化ではないこと、
句ごとにまとめて大きく文を見ること、
ここがわからない子が、どうして、複文や関係代名詞、句や節の意味を理解できるでしょう。

本当は、言語を学ぶのに文法は二の次です。
文法など考えずに、口をついて正しい英文が出てくればそれでいいのです。
しかし、口をつくほど、そしてDo you studying がおかしいと気がつくほどには、
子供の耳に入る英文の量というのは圧倒的に足りません。
会話にしても中学くらいの基礎文法は必要だと思うし、
まして、学校での定期テストや入学テストは筆記なのです。

さぁ、それで、10月のテストの後で入ってきた子達、
次の期末に向けて、でも、単語を覚えさせることからえっちらおっちら始めました。
授業の中で単語練習などもったいなくてできません。
宿題にしても次の授業までには1週間も経ってしまいますから、
週末に単語練習、問題プリントだけせっせと行います。
生徒も無料、人間せんせいもボランティアです。
親御さんがこういうところにお月謝を払うことを想定してはいないでしょうから。

大抵の子はここを面倒がります。
「必ず来なさい。」とは言いますが、来る子は半分。

Tom and Bob is not brothers.
『主語は何人?』
「主語?」
『~は、というところよ。』
「え~と、2人。」
『じゃぁ、複数形にはbe動詞は何がつくの?』
「え~と・・・」

Your father don't wash his car every Sunday.
『Your father を代名詞にしたら何になる?』
「代名詞って?」
『he とか she とか they とか・・・Your fatherを一語にすると?』
「he 」
『そうね。じゃぁ don't でいいのかな?』
「だって、you って書いてあるし。」
『you じゃないよ。you と your は違うのよ。』
「????」

ふぅ・・・・

1学期を「うかうか」過ごし、中途で入塾してきた中学1年生ほど、
大変なものはありません。
早稲田、慶応を受ける高校生の方がよっぽど楽です。


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「黒こにゃん」は、忘れてよかったこともあるね。
人間の子は、忘れてるか忘れてないかで評価されちゃうこともあって大変そうだよ。
でも「茶こにゃん」が入らないと困るんだけれどなぁ。



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2010.11.13 
今年もハロウィンがやってきました。 
英語教室の小さい子達にとっては一番楽しみにしている行事であり、 
また保護者の方にも参加をお願いし、 
英語の詩を暗唱したり、お友達に英語でインタビューしたりする、 
レッスンの成果をご覧いただける日にもなっています。

クリスマス会はやりません。
英語教室としては由々しき問題だとも思うのですが、
ハロウィンの方が、おうちではやらない行事だし、仮装ができるし、
保護者の方にもお願いしてお菓子をクラスの人数分ご用意いただくので、
帰りには子ども達のバッグはお菓子でいっぱい♪
うれしい日になりそうなので、12月の忙しさもあってパーティはハロウィンだけです。

薄暗くなる頃に仮装をした子ども達が集まります。

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自己紹介をしたりインタビューをしたり、
低学年の子達は覚えたチャンツを披露し、
中学年の子達は、計算問題の英語をCDから聞き取って答え、
6年生の子達は中学の教科書をすらすら読んで、下の子達から尊敬のまなざしを浴びます。

みんながえっへんと胸を張った後で、ゲームです。
今年は仲間集めゲーム。
飛んだり跳ねたりはしませんが、
「Do you have ・・・?」を使って、
自分が集めるべきカードを持っているかどうか友達に質問をし、
動物や食べ物や乗り物などのカードを全部そろえたら勝ち。

テーブルに人間せんせいお手製のシャープペンなどを並べ、
さて、どうやって選ばせたか・・・?

ABCDEFGHIJKLMNOPQRST・・・You are out !
「誰にしようかな・・・神様の言うとおり・・」というのと同じ要領で、
アルファベットを言いながら子ども達ひとりひとりを指していきます。
Uの順番に当たった子は、You・・で、アウト。

いつもは、アウトになった子はゲームから外れますが、
今回ばかりは、アウトになると席を立ってシャープペンを選べます。

なかなかアウトにならない子はやきもきしますが、
余分にたくさん作ったので、
最後の子も残り物ということにはならず、にこにこ、ご機嫌でもらってくれました。

最後にお母さん達からお菓子をもらい、人間せんせいからもお菓子をもらい、
クラスごとに写真を撮ってお開き。
窓の外はもう真っ暗。


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お化けが出るかもしれないよ~~と言いながら帰っていきました。


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事故もなく、欠席もなく、無事にイベントが終わり、
今度は塾の方で、受験準備に入ります。


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2010.10.30 
中学3年生の国語プリントに、
音便の活用の種類と活用形を答えなさいという問題がありました。

音便というのは、動詞が活用して連用形につながる時に、
例えば「走らない・走ります・走る・走る時・走れば・走れ」で、
連用形で「走りて」となるところを「走って」となったり、
「読まない・読みます・読む・読む時・読めば」で、
「読みて」とつながるところを「読んで」と、変化したりすることを言います。

すでに習っているはずなのに、プリントの解答を当てずっぽうにやってくる子が多かったので、
もう一度、音便の種類を板書して説明しました。

『五段活用の連用形の時だけに音便が発生するのよ。
 だから、こういう問題はそこが問われるので、五段活用で連用形に決まっている。』

なんだかみんな興味がなさそうで、目が引っ付いてしまいそうな様子です。

『小さい「っ」になるのを「促音便」
 「ん」に変わるのを「撥音便」
 「い」になるのを「イ音便」といいます。』

あああ、2名ほどこっくりこっくり、舟をこぎ始めました。

まぁね、そんなもの知らなくたって生きていけるけれどね、
君達以外は、全く必要ないと言ってもいいけれどね、
でも、君達は、その1点で受験に落ちるのよ・・・。

『では、エイ君、ご飯を炊くの「炊く」の連用形の音便の種類はなに?』
こういう時のせんせいの常で、こっくりしている子を指名します。

「え・・・何・・あぁ・・ええと・・」

エイ君は夢から急に戻されてぼぉ~っとしながら頭をかき、
「知らね・・・。」

当たり前です。
何も聞いていなかったのですから。

『では、ビイ君。』
「イ音便。」

すると先ほどのエイ君、
「なんか、キモくね?」
『なに? 正しい日本語で言いましょう。』
「なんか・・・変。」
『どこが?』
「そんな名前、変。韓国の俳優みたい。」

うん、確かに、イ・ウォンビンなんていそうだけれどね・・・



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ぼくら


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音便は知らなくても



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ひんやりする所は知ってる・・・



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2010.08.22 
だんだんに体力がなくなりつつある言葉たちの中には、
「敬語」もあります。

「今の若者は敬語が使えない。」
大人たちは嘆きます。
また、天に向かってつばを吐いています。

彼らが敬語を使えないのは、当たり前のことです。
彼らが育ってきた環境の中で、
生きている言葉として、敬語を耳にしてこなかったからです。

かつては電話は大人の通信手段であり、
「相手に失礼だから、子どもは電話を取ってはいけない。」
と言われました。

かつての大人たちには、相手との間に距離がありました。
公の部分と、私の部分の区別が当たり前だったのでしょう。
そして子どもたちは、日常の中で、
公の部分の大人たちも目にし、耳にすることができていたのです。

英語でも敬語表現は過去形を使います。
つまり、やはり、相手との間に距離を作るのです。

昔は人の中に階級があり、その中で苦しんだ人たちも大勢いました。
それがみんな平等になり、それぞれの価値を認め、いい時代になりました。
でも、みんなが平等だということと、相手に敬意を払うということとは違うのに、
いや、むしろ、相手を認めるからこそ、敬意を払うはずなのに、
敬語は体力を失って、ぜいぜいしています。

カジュアルな表現というのは、相手との距離が縮まり、
すぐに親しくなれるような気がします。
敬語を使いすぎれば、堅苦しく、相手との関係も硬くなります。

でも、本当にそうでしょうか。
敬語を使いすぎると距離を感じる、
そう思い込む社会、カジュアル社会を作ってしまったのではないでしょうか。

そして、それは悪いことなのでしょうか・・・

今では、電話は大人たちにとっても、友達とのおしゃべりの道具になり、
子どもたちは自分のおしゃべりに携帯電話を使います。
昔は距離があった人たち、
たとえば、学校の先生や、お医者さん、駅員さん、お店の人、とも
大人たちは距離を縮め、カジュアルな言葉でコミュニケーションをします。
大人が作っているTV番組も、カジュアル言葉です。
子どもたちが大人の公の言葉や、敬語を聞く機会は殆どありません。

ならば、いずれ敬語が死んでくのは、当たり前です。
死んでいくべき言葉になっていく方が自然で、進化なのかもしれません。

カジュアル社会を大人たちはどう思っているのか・・・?

そんな社会が歓迎され、進化の過程であるとするならば、
子ども達に昔ながらの敬語を教え込む必要はありません。

カジュアルな社会に眉をしかめるのならば、
大人たちこそ、日常の中でもっと敬語を使いこなさなければなりません。



「『行く』の尊敬語は?」
「いらっしゃる」

「『言う』の尊敬語は?」
「おっしゃる」

「『食べる』の尊敬語は?」
「食べっしゃる」

「『来る』の尊敬語は?」
「来っしゃる」

そう答える子が増えてきました。


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以上は、関東で生まれ育ち、今も関東に住んでいる私の雑感ですが、
随分前に、転勤で短い間関西に住んだことがあります。

「はる」というのは、敬語表現だと思うのですが、
幼稚園ほどの小さな子どもまで、「何してはるのん?」という言い回しが当たり前に使えます。

関西と言っても大阪、神戸、京都では、言語体系が違うのでしょうが、
「はる」こそ、子どもが大人たちの言葉を聞いて身体で覚えた表現でしょう。
相手との距離を遠ざけず、親しさと敬語は共存できているのです。

関西での経験しかありませんが、
子ども達に自然に伝えている敬語表現がどの地方にもあるかもしれません。

ならば、標準語での敬語が子どもに伝わっていないというのは、
大人たちの愚かさと怠慢であることは間違いありません。
関西での成功例を見れば、一目瞭然です、
子どもは、机の上で教えずとも、きちんと言葉は覚えていくものなのです。


他人事ように書いているけれど、
もちろん、人間せんせいも上記「大人」の代表的一員であります。

取り返しの付かないくらい長い間、
いい加減な大人をやってきた反省と謝罪をこめて・・・


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2010.07.23 
人間せんせいは3歳から、高3までの子に英語を教えていますが、
なぜだか、中3だけは国語も教えています。

最近の子は文字を読むことも、書くことも少なくなり、
総じて国語が苦手だったりします。
旧式然とした読解中心の内容は、何か改革が必要な気もしますが、
中3で、目の前に受験があるのなら、授業改革云々と言ってる暇はなく、
即効性のある教え方をしなければなりません。

まず、やっぱり読むこと。何でも、活字を。何度も。
そして、それを要約すること。
頭の中で整理し、自分の言葉に置き換えて表現してみること。
受験の問題では、記号で答えたり、本文から抜き出したりすることばかりですが、
やはり、基本は読む、書く、であると思います。
今の子どもを取り巻く環境が、それをあまり必要としないものであっても。

ただし、感じるということは、教えられるものではなく、
また、一人一人違っていいもののはずですから、
子どもたちの成育歴や、環境にまで口をはさむことはできません。
本当なら、即効性なんてあるわけないのです。
教えることができるのは、問題を解くテクニックだけで、
その結果、長文の問題が間違いなく解けるようになったからといって、
読解力がついたとはいえないのです。

それでも、今の子どもたちが、
言葉の意味や使い方、読み取り方、感じ方さえも、机上で学ばなければならないのは、
きっと大人たちの責任が大きいでしょう。
採点をする側の大人の都合で、
正解が一つしかないようにできている問題ばかりでは、
読解力や、表現力が苦手になるのは当たり前です。
そういう訓練ばかりやらされて、
日本語の美しさや、素晴らしい文章に触れたときの感動を、
このように感じなさい、これ以外は不正解ですよ、なんて、
どう考えてもおかしいと思うのです。

本来なら、大人たちとの日常の中で日本語を学んでいくはずなのです。
「今の子どもの日本語が乱れている。」
「読解力がない、書けない。」と大人たちが言うことは、
天に向かってつばを吐いているのと同じ気がします。

昔、新任だったころ、先輩の先生に
「子どもの前に立つときは、日本語に気をつけなさい。
 彼らはあなたの日本語を聞いて育つのですよ。」と教えられました。
子どもは生活の大部分を学校で過ごします。
先生の言葉づかいというものも、大いに影響があるでしょう。

父や母からも、「話す言葉にはその人の人格が出る。」と教えられました。
今、せんせいである前に、私は日本語を話す大人です。
大人として恥ずかしくない日本語を、子どもたちに聞かせたいと思っています。

ですが・・・
そう思いながら、
人間せんせいも天に向かってつばを吐いている一人です。
お手本になるような日本語を聞かせているとはとても言えず、
受験に打ち勝つべく、即効性のある教え方ばかりしてしまいます。

さて、土曜日から始まった夏期講習、
きょう火曜日は終業式があり、夜の授業だけでしたが、
これから3週間は休みがありません。
なんで、子ども達はそんなに勉強するのでしょう?

2010.07.21 
あぁ、まただ・・・・

「在原業平」を「ざいばらぎょうへい」
「樋口一葉」を「おけぐちいっぱ」と読む子が毎年一人や二人います。

人間せんせいが子どもの頃は、それらを文学史の項目として知るのではなく、
日常の中の大人の会話の中とか、本棚の中とかで知ったのですが、
今の子どもたちは、残念なことに、文学史年表の中で知るので、
ただの単語として出会い、読み方まで暗記しなければならないようです。

プリントでは四文字熟語や慣用句の誤解答はぞろぞろ出てきます。

「____が煮えくりかえる」を「じゃがいも」と入れたり、
「____をにごす」に「川」と入れたり。

子供達は、一応大まじめか、大まじめに苦しんだらしいので、
プライドを重んじ、彼らの前では笑いませんが、
自宅でプリントを見ているときなどには、はばからずに笑ってしまいます。

そして、そういう言葉を机の上だけで覚えなければならない彼らに
大いに同情するのです。



ところで、以前、サイトで傑作誤解答集を見つけました。


出題  「コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは_____だった」

誤解答  「本当は弟子」
誤解答  「偶然のこと」



出題  「種子島に流れ着き鉄砲を伝えたのは_____人である」

誤解答  「3人」



出題  「あたかも」という言葉を使って文を作りなさい。

誤解答  「あたかもしれないしなかたかもしれない。」



出題  「みるみるうちに」を使った短文を作りなさい。

誤解答  「ヤクルトミルミルうちにある」



出題  「塩酸に____とか____を入れると____を発する」

誤解答  「塩酸に(おお)とか(げ)を入れると(奇声)を発する」
大トカゲじゃなくても奇声が出そうです・・・。



そして、

May I~「~してもよろしいでしょうか」、
have to ~「~しなくてはいけない」、
want to~「~したい」、
Can you ~「~できますか」、
Do you like to~「~するのが好きですか」という板書に対し、
これらの"~"をすべて「へ」だと思った子がいたとかいないとか・・・。

「屁しなくてはいけない」???


「春の雲地に・・・」の短歌を間違って音読した人間せんせいには、
大笑いをする資格はありませんけれど・・・・。


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2010.06.12 
きょうは、小さい子の英語教室の日でした
3歳の子が、そばに駆け寄ってきて、言いました。
「大きくなったら、バレリーナになりたいの。昔は、ケーキ屋さんだったの。」

3歳の子の言う、『昔』とは、いったいいつのことでしょう。
人間せんせいにとって、3年前なんてつい、昨日のことのようですが・・・。

ふいに、今、目の前にいる、この小さい子達の未来の長さ、
明るさ、可能性の広さを感じて、くらくらしました。
そして、自分の生きてきた長さにもくらくらしました。

ところで、人間せんせいは、3歳のときには、
「大きくなったら、きりんさんになりたい。」と言っていた覚えがあります。

バレリーナなんていう言葉は知らなかったと思います。


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2010.05.15